『デイゴホテル』…ここは多くのファンを持つ、沖縄の老舗ホテルの代表であることは間違い無い。かつてのアメリカ統治時代にはアメリカ人向けのホテルとして鳴らし、ミュージシャンだの文化人だのが挙って集まる場所でもあり、それらに纏わるエピソードにも事欠かないホテル。…とは言ってもねぇ、一介の旅行者に過ぎない僕らにとっては、あまり関係の無い付加価値ではある。あ、「僕ら」じゃなくて、「僕」か。何しろ、Kはこのホテルに入るや否や、フロントロビーの脇にあるレストランを見て「あれが例のレストランかぁ」と色めき立ってたし(ホントにこれが「例のレストラン」なのかどうかの真偽は不明)。
 「…良かったね、Kさん。じゃあ、林昌さんと同じように、あのレストランでナポリタンでも食いますか?」と冗談半分に言う僕。
 「う〜ん…どうしようか…でも、俺あんまりナポリタンとかって好きじゃ無いんだよなぁ」と答えるK。
 「俺も。ということで、ここは素通りしても宜しいでしょうか?」
 「そうだね、まずはチェックインをしないと」
 すこぶる対応の良いスタッフにホクホク気分でチェックインを済ませ、早速指定されたダブルの部屋に入る。と、なるほど〜、確かに噂通りにベッドがデカい。いや、ベッドだけじゃなく、所謂シティホテルのダブル・ルームに比べると部屋そのものが結構広めになっている。特別綺麗じゃ無いけれど、これはなかなか快適そう。
 一通り部屋の内部をチェックし終えて、僕らはソファーに座って一服する。
 「初めてだね、コザで一泊するのは…あ、ささきは初めてじゃ無いのか」
 「そうだね、でも、俺も(コザで一泊したのは)2〜3回ぐらいだよ。やっぱり那覇ステイのほうが何かと便利だし」
 「夜はどうしようか。コザの飲み屋って全然知らないからなぁ」
 「俺も知らないなぁ…まぁ、適当に歩きながら見つければイイんじゃないの?」
 「そうするか。…ところで、このホテルって大浴場があるんだね。風呂に入ろうか?」
 というわけで、最上階にある大浴場に移動。風呂の規模は「大浴場」というほど「大」でも無かったんだけど、浴室内の大きな窓からは、コザの街が一望出来て、これはこれで爽快な気分になれる。沖縄のホテルや民宿って、どうしても風呂関係の設備が今ひとつって感じなのが多いので、こういうのは無条件で嬉しい。
 風呂に入ってさっぱりしたところで、僕らはホテルを出て、周辺の散策に出掛けることにした。
 

駐車場からの入口(裏口?)。
エレベーターで2階のフロントへ。
Kさん、かなりワクワクしていたご様子です。

 


フロント。
左にレストランが見えます。
くつろぎスペースが充実したフロントロビーです。

 

デイゴホテル客室内。
たしかにアメリカンサイズ。部屋も広め。
ベッドもかなりデカい。窓も広い。

  

う〜む…立派なクローゼットも完備。
これで2名\7,500は安い!
もう一泊してもイイかな、と思ったり。

 

「南国のふるさと」ですよ。
大浴場だってあるんですよ。
…って、俺はデイゴホテルの広報か?

 

ベッドカバーもオリジナルです。
アメリカ洗剤で洗ってるっぽい良い匂いがします。
(…実は普通のクリーニングだったりして)

  


順序が逆になりましたけど、こちらは正面玄関。
ド〜ンと真っ赤なロゴがお出迎え。
なかなかアーバンな趣きです。

  

ところで、この写真、何だか心霊写真っぽいような…
光の輪(オーブ)がたくさん写り込んでますが…
気のせいだよね?そうだよね?

 

 デイゴホテルは、沖縄市の“中央”という街に在る。ホテルを背にして進んで行くと、道は次第に上り坂になって来る。坂を上り、そして下り、また上り、また下り…意外とアップダウンが激しいなぁ、この街。って言うか、僕らがただ無駄に坂を上下してるだけなんだけどさ。いや、道なりに進んでいると、いつの間にか上がったり下がったりしてるんだよ。で、そんなふうに上がったり下がったりしているうちに、自分たちの居る場所が何処なのか、さっぱり分からなくなってしまった。
 「…ここ何処?」 「え〜っと…(近くの民家の表札を見て)嘉間良って書いてあるよ」 「嘉間良って言われても何処だかさっぱり分かんないし…何だか結構歩いた気がするけど、それほど遠くには来てないはずだよね」 「うん、そうだよね。とにかく、とりあえず坂を下って行けば何処か目ぼしい場所に辿り着くんじゃないの?」 「よし、じゃあ坂を下ってみるか」
 坂を下って行くと、何処からとも無く聞こえてくる「ゴ〜、パコーン!」という聞き覚えのあるノイズ。「あ、あれはボーリングの音だね」 「あ、目の前に在るよ、『コザボーリングセンター』ってのが。おお、その先は330号線じゃんか」 「な〜んだぁ、大して進んで無かったんじゃないか…もう一度(来た道を)戻ってみようか」
 テクテクと再び宛ても無く坂を上り、住宅街の中へ入る。“センター公園”の中を意味も無くウロチョロし、汗だくになって彷徨っているうちに、空はどんどんと夕闇が迫り、男二人でうろついていると「あれって不審者じゃないか?」とあらぬ嫌疑を掛けられそうな状況になって来る。
 「…そろそろ里に下りようか」 「そうだね」
 というわけで、何だか無意味な散策は終了。いやいや、久し振りに「しっかり歩いたぞ!」という気分に浸れる約1時間弱の徘徊でした。普段の運動不足を旅先で解消するってのも、どうかと思うが。
 何となく勘を頼りに歩いていたら、運良く“中央パークアベニュー”にぶつかった。「結局、またしてもここかよ…」という気もしたが、まぁ良かろう。
 「何だか久し振りって感じだね、ここを歩くの」と、Kが言う。
 「ええっ!?そりゃまたキツい冗談ですぜ、Kさん!去年も歩きましたよ、このパークアベニューを」
 「そうだったっけ?去年は“諸見百軒通り”に行ったんじゃなかったっけ?」
 「確かにそこにも行ったけど、その前にパークアベニューも歩いたじゃないか!…大丈夫か?キミの記憶力は…」
 「アハハハ、毎年来てるから、何だか記憶がゴッチャになっちゃってて…」
 「(どうやら「毎年来てる」という自覚はあるらしい…)そうですよね、毎年来てますからね、パークアベニューに…今年もその記録は更新されたわけですね、たった今」
 「何か、今日のささきは随分棘(とげ)のある発言が多くない?まぁ、ささきはいつも棘があるけどさ」
 「…そうですね、出したくも無い棘を出させる天敵が目の前に居るもんで…」
 

では、デイゴホテル周辺の散策を開始。
ある意味、沖縄名物の水タンク。
やっぱり定期的に清掃しないとね。

 

“エデンアパート”。どこか楽園チック。
そう言えば、糸満には“エデン”という名の飲み屋が…
エデンというのは「東方」ってヤツですね。

 

聖書繋がり(?)で教会にも遭遇。
入道雲と青空と十字架。
何だか妙に神々しい気分に…

 

だんだんと日が翳って来ました。
空の色が見る見る濃くなっていく。
しばらく見惚れてしまった。

 

そんな清々しい気分に水を差す立て看板。
確かにこの辺り、日が暮れると真っ暗。
夜道の一人歩きは気をつけましょう。

 


こうして見ると、かなり高台ですね。
コザの街が一望出来る“センター公園”界隈。
…では、例によって例のごとく、中心部に移動。

 

 そんな天敵・Kと、中央パークアベニューを歩く。それにしても、まだ午後7時過ぎだというのに、アベニューに通行人の姿はほとんど無い。そのすぐ横にある“一番街”も“サンシティー”も、さらには“空港通り(ゲート通り)”も…コザは、どんどん寂れている。いや、僕はコザが本当に隆盛を極めていた頃を知らないわけだし、そもそもコザの街を芯から知っているわけでも無い。それでも、僕が初めてこの街を訪れた12年前は、もう少し活気のある街だったのは確かだ。何しろ、この中央パークアベニューは、当時のガイドブックには「沖縄市で一番賑やかでおしゃれなスポット」みたいな書かれ方をしていたはず。…まぁね、当時からすでにちょっと寂しい佇まいではあったような気もするけど。
 数年前、このパークアベニューの中に「沖縄に路面電車を走らせよう」という市民運動を展開していたNPOのブースがあったりしたっけなぁ。中の町には再開発の話も出てるみたいだし…みんな、願いは同じなんだろうと思う。「コザの街をもっと元気にしたい!」という思い。このまま放ってはおけない、という気持ち。…とは言え、それが果たしてホントに街の活性化に繋がるのかどうかは、ちょっと疑問だったりもする。
 友人Kと、コザの街を歩きながら、暫くこのことについて話をする。コザの魅力は、やっぱりこの「ちょっとやぐされた感じ」なんじゃないか、と。この感じを下手に壊すこと無く、街に活気を取り戻す方法ってのがあればイイのにね、と。この街を“第二の美浜”或いは“第二のおもろまち”に仕立て直しても、それはもうコザじゃないのでは…
 「とか何とか、部外者は偉そうなことを言える立場じゃ無いんだけどさぁ」
 「いざ再開発が始まっちゃえば、それはそれで定着しちゃうのかもしれないしね。ゆいレールみたいにさ」
 そう、街ってのは時代と共に変わる運命にあるのだ。今のコザの街並みだって、過去とまったく同じ姿というわけじゃないのだから。このままずっと変わらないってのも、街の在り様としてはある意味気持ちが悪い。と言うか、そんなのは在り得ないことだ。…分かっちゃ居るんだけどね、それは。だけど…
 「でもまぁ、最終的に決めるのは、ここに住んでる人たちだからね」
 あ〜あ、結局結論はこうなっちゃうのである。俺達っていっつもこうなっちゃうのね。でも、これは「どうでもイイや」というのではなくて、飽くまでも地元へのリスペクトの表れなのです。ホントだよ。
 で、今日もそんなリスペクトを捧げつつ、コザの街をほっつき歩く。デイゴホテルを出てから約3時間半、ず〜っと歩きっ放し。さすがに疲れた。
 「…そろそろ何処かの店に入ろうよ」
 「うん。…じゃあ、ちょっと路地に入ってみようか」
 

沖縄では結構見掛ける、こういうブース。
12リットル=\200が安いのか高いのか。
そもそも、この「おいしい水」ってどこの水?

  

外国人ダンサー(ホステス)がお待ちしてま〜す♪
味気無いスナップ写真が妙に生々しい感じ(^_^;)
次第に夜の街への準備を始めるコザ。

  

…って言うか、中央パークアベニュー、人が居な過ぎ。
まぁ、観光客はこの時間には歩かないかもしれないけど。
頑張ってほしいよね、パークアベニュー。

 

『コリンザ』の裏の方に在ったホテル。
僕はこのホテルもかなり気になってます。
いつか泊まってみたいと思います。

 

パークアベニューから“一番街”へ。
…これまた、いつもと同じパターンと言うか…
べつにイヤじゃないんですよ、一番街歩きは。

 

何か、相変わらず微妙に寂しげなアーケード(^_^;)
とは言え、この雰囲気はかなり好きだったり。
一番街、頑張ってください!

 

胡屋十字路の歩道橋の上から“ゲート通り”を見る。
あんまり人が歩いてない…
もっと遅い時間になれば人出も増えるのかなぁ?

 

昼のコザもイイけど、夕〜夜のコザも面白い。
ただ何となくほっつき歩いてるだけでもイイなぁ。
沖縄に来ると「ほっつき歩き率」が高くなります。

 

初めてここを訪れた10数年前と比べると、明らかに客が減ってる。
美浜やおもろまちが出来ちゃったからねぇ…
今の佇まいを限り無く残しつつ、再生する方法ってのは無いのかなぁ…

 

 「コザで飲む」ということに不慣れな旅人・僕とKにとって、コザの飲み屋は微妙に敷居が高い。いきなり社交街のバーやスナックに入るのもさすがに気が引けるし、Kさんは民謡酒場は苦手みたいだし、ライブハウスやクラブの類っていうのもちょっと違う気がするし…で、あちらこちらを彷徨った末に辿り着いたのが、『酒処 花子』という店。ちょうど『コザショッピングセンター』の隣の区画に当たる場所でたまたま見掛けた店だ。
 店内に入ると、店内は思ったよりも広かった。テーブル席が3〜4席、そして10人程度座れるカウンター。そのカウンターの中に女将がひとり。「いらっしゃいませ〜」と僕らに声を掛ける。
 「こちらにどうぞ〜」と女将がカウンター席を勧めて来る。…Kさんって、実はカウンター席があまり好きじゃ無いんだよなぁ。案の定、Kは一瞬躊躇した表情を浮かべたのだが、女将の言われるままにカウンター席に着いた。
 「お客さん、観光ね?」と女将が訊ねる。「はい、そうです…」と答える僕ら。「何処から来たね?」「東京からです…」と、フォーマットに則った切り出し。まずはオリオンビールを注文し、Kと乾杯をする。
 「沖縄は初めて?」「いや、もう何度か…」「ああ、そうなの〜。じゃあ、沖縄の料理なんかも知ってるわけね」「そうですね、それなりに…」「じゃあ、料理は私のおまかせでもいい?」「あ、はい、おまかせで…」
 そんな僕らの遣り取りを、少し離れたカウンター席で聞いていた中年男性が、僕らの隣の席に移動して来て言った。
 「ここのママの料理はね、美味いはずよ。料理屋で修行してるからね」
 …こうして、酒席はいつしか僕+K+女将+おじさんの4人だけの世界に突入して行った。
 酒の席での話なので、細かい部分はあまりハッキリ憶えていないのだが、記憶の断片に残っているものを羅列してみると、主な話題は以下のとおりである。
 ●女将は居酒屋を営む前は、アパレル関係の仕事に携わっていたらしい。その仕事の関係で、東京に居たこともあったのだとか。
 ●隣に座っているおじさんは、地元コザで生まれ育ったのだそうな。で、今は関西のガラス工場に勤務しているらしい。若い頃に沖縄を離れてしまい、コザには実家も残っていない。だからコザに戻って来ると、市内の安いホテルに滞在しているのだとか。
 ●女将には二人の息子が居るらしい。「母親が言うのも何だけど、かなり男前」なんだとか。長男は金融関係の大手企業に勤めていて、彼女も居るらしい。次男はまだ学生で、女将が学校まで車で送って行ってあげている。かなりの親馬鹿っぷりである。
 ●女将とおじさんはゴルフ友達であるらしい。この翌朝も、一緒に読谷だか恩納だかのゴルフ場に行くことになっているようだ。
 …以上の断片からも分かるとおり、基本的なスタンスは、女将&おじさん=話し手、僕&K=聞き手、という形で進行していった。この間、女将は口(くち)ばかりでは無く、手も激しく動かして、次から次へと自慢の料理を作り続ける。まだ一皿を食べきらないうちに次の料理がカウンターに現れ、「さぁ、どんどん食べて!」と僕らを急かす。う〜む…「じっくり飲む」というのとはかけ離れた状況になって来たなぁ…
 「あなたたちは幾つ?34歳?結婚はしてないの?彼女は居ないの?何で彼女を作らないの?あ、作らないんじゃなくて出来ないだけ?今度来るときは彼女と一緒に来なさい。男同士で来たってつまらないでしょ?」
 「お兄さんたちは、沖縄で女の子と遊ばんの?そこらへんに女の子なんてゴロゴロ居るんだのに、ナンパでもすればイイさぁ。もし良かったら、おじさんが可愛い女の子の居る店にこれから連れてってあげるよ。中の町にイイ店があるよ。さぁ、これを飲んだら一緒に行こう!」
 「あい、うちのお客を連れ出さんでよ〜。そんなヘンな店に行かんでもイイよ。それより、私もお酒もらってもイイ?」
 …もう、一方的に言われっ放し。そして、女将はまるで水でも飲むかのように、クイクイと泡盛を飲み干して行く。僕らは酔い×満腹×疲れ×睡魔で半ば朦朧としていた。Kに至っては、彼らの話に相槌を打つかのように、コックリコックリと船を漕ぎ出す始末。おい!俺を置いて寝るな〜!!
 うつらうつらで上の空のKの様子を女将が見て、「あら、お連れさんは疲れてるみたいね」と言う。そりゃそうだろう。店に入ってから、かれこれ5時間近く飲んだり食ったりトークを聞いたりしてるのだ。僕だってかなり眠い。が、アルコールの入った女将は舌好調。途中、宜野湾在住の常連さんや、コザの活性化運動に携わってるらしき紳士(ひょっとすると市議会の人だったかも…もうこの時点でうろ覚えな状態だったので)なども乱入し、わけの分からない状況と化してしまった。
 やがて、紳士が去り、常連さんが去り、ガラス工場のおじさんが去り、その人たちが去り際に握手を求めて来るので、それに応え(ガラスのおじさんとは熱い抱擁まで交わし)、完全に睡眠モードに入ってしまったKを脇目に、女将は次第に「子供に寄せる母の思い」を熱く語り始めた。僕は「そんなお母さんの気持ちは、きっと息子さんも分かってるはずですよ」とか「息子さんもママさんも幸せですねぇ」などと、止せばイイのに合いの手を入れる。…だんだん女将の目がウルウルして来ちゃってます…こりゃそろそろヤバいな。
 「…じゃあ、連れもかなり眠そうですし、ママさんも明日はゴルフで朝早く起きなくちゃいけないんでしょ?僕らはそろそろ帰りますので…おい、K、行くぞ!」
 「そお〜、帰っちゃうの〜。今日はどうもありがとうねぇ。お代はサービスしておくから、また来てね〜」と、女将はちょっとだけ呂律が回らない感じで言った。だいぶ飲んだみたいですね、女将…
 何とか意識を取り戻したKを連れ、店の外に出る。
 「いや〜、眠かった!ささきは平気なの?」
 「いや、俺もかなり眠かったけど、何だか今は逆に目が冴えちゃったよ…それにしても、凄かったねぇ、今夜は何だか…」
 「うん、一番エネルギーを使った感じだよ、俺、もうヘトヘト…でも、何か久し振りだね、こういう“濃い夜”は」
 「そうだね、昔はこういうの多かったけどね。ほら、最近はわりと勝手の分かってる無難な店で飲むことが多いからね。たまには面白いよね、こういうのも」
 「…そうだね。たまには、ね。…早くホテルに帰って寝たいよ…」
 デイゴホテルに戻りつつ、僕はぼやけた頭で少しだけ考える。やっぱりね、街を作っていくのは、こういう人との関わりによって生まれてくる力なんじゃないかな、と。形にならない思いだとか、時間だとか、人の暮らしとその繋がりだとか、そういうもの。姿形を幾ら変えたところで、そこに連なって来る人の思いが備わっていなければ、何の意味も無いような気がする。…なんてね。
 やっとの思いでホテルに辿り着き、着の身着のままでベッドに倒れ込むK。あっという間に鼾(いびき)をかき始める。僕はその鼾が気になって、どうもなかなか寝付けない。数十分前のあの眠気が嘘のように目が冴えてしまい、結局熟睡出来ぬまま、翌朝を迎えた。
  

もし機会があったら、行ってみよう!
女将のマシンガントークの洗礼を受けられるかも!
…遅い時間に行ったほうが、その確率は高いはず。

 


コザ名物(?)、24時間喫茶。
店内の様子が窺えないせいか、ちょっと敷居が高い。
グリーンのライトが鮮やかな午前2時。

 

これまた24時間喫茶。
こちらは窓から店内がチラリと覗けました。
お客さんの数は2〜3人ってところか。…午前2時ですけど。

  

前へ             表紙へ             次へ