ちゅら崎町


 今晩が石垣島での最後の晩餐だ。Kさんもいつに無く気合が入っている。
 「せっかくだから、今晩は今まで入ったことの無い店に行こう!」と張り切っている。僕もつられて「よっしゃ〜!新店舗開拓だ!」と張り切る。まずは“あやぱにモール”や“ゆいロード”などの界隈を偵察。が、どうもKさんのお気に召す店が見当たらなかったらしく、結局そのままいつもの美崎町へと傾れ込む。
 「嗚呼、結局ここに来てしまうわけね…」「でも、ここにも入ったことが無い店も結構在るから」
 とにかく、ご新規に只ならぬ執着を見せるK。で、今まで利用したことの無い、某店に入ることとなった。
 店内に入ると、座敷はほぼ満席状態。かろうじて空いていた卓に着き、ひとしきり料理をオーダーし、まずはビールで乾杯。あれやこれやとしゃべりながら料理が来るのを待っていたのだが…来ない!とにかく料理が運ばれて来ない!とかく沖縄の料理屋さんは、料理が出て来るのに時間が掛かることが多いけれど、ちょっとこのときばかりは痺れを切らすほどに料理の到着が遅かった。
 「う〜む…かれこれ20分経つのに、まだ一皿も出て来て無いんですけど…」
 と、厨房を覗くと、どうやら調理に当たっているのはたった二人。これは明らかに人手不足。仕方無いか、と気長に構えることにしたが、その後も一皿やって来ては10分待ち、また一皿来ては10数分、という具合だった。料理は美味いのだが、僕らの来たタイミングが悪かった。
 「…どうしようか、申し訳無いけど、店を変える?」
 「うん、そうだね…頼んだ料理が全部出たら、他の店に行こうか…」
 約1時間経って、頼んだ料理が漸(ようや)く総て出揃い、それらを平らげた後、僕らは2軒目に移動を開始。
 

日没迫る石垣港・離島桟橋@根原荘。
船も大方碇泊してます。
人影もタクシーも疎ら。

  

陽もとっぷり暮れて来たので、街に繰り出す。
夜な夜な徘徊するのも結構大変です。
どこの店に入るか、そこが勝負!(大袈裟)

  


『あやぱにモール』の中。
シャッターが降りっ放しの物件も結構多かったり。
頑張れ!商店街!

  

ちょっと懐かしい感じの雑居ビル。
『ベーカリーメルヘン』って、イイですねぇ。
『キャンティ風』のキャンティって何?

  


モールの一角にあった掲示板。
手造り広告がたくさん。賑やかです。
耳つぼダイエット…一昔前に話題になったっけ。

  

こういう旅館って…
いつか潜入レポでも…
しません。すみません。

   

美崎町に在る某居酒屋で。
トーフチャンプルーを所望いたしました。
なかなか美味かったですよ。

  

俺様的に最高の沖縄メニュー・ポーク玉子♪
I Love Pork!
がしかし、如何せん時間が掛かり過ぎなんですけど…

  

 もう時間も時間だったので、以前にも入ったことのある『ひるぎ』へ。この店もまたほとんど満席状態で、店内は大変な賑わいを見せていた。
 「やっぱり、どうも今年の石垣はいつも以上に賑やかだよねぇ」
 「ホントだよなぁ。離島桟橋ももの凄い繁盛(?)してたし…もう10月だってのに」
 「これはひょっとすると、マジで八重山ブームの波が押し寄せてる?!」
 「この前も言ったけど、宮古に行く予定だったお客さんがこっちに流れて来てるのかも。台風の被害をニュースで見て、宮古行きを見送った人とか」
 「…で、我々はその宮古に明日から上陸する、と」
 その後、僕らは宮古島談義を展開。Kさんは「とにかく砂山ビーチ!それと伊良部島にも行こう!」とすっかりご機嫌の様子。… まぁね、僕は去年の12月にも行ってるので、そういう意味ではKさんほどの感慨は無いのだけれど…
 「台風の被害って、今でもかなり深刻な状況なのかな。気になるなぁ」
 「そうだよね、それも確認したいね」
 「…Kさん、どっちかって言うと、そっちがホントの目的なのでは…?」
 「え?そんなことないよー。そういうささきだって、関心があるんだろ?」
 「そうだね、社会派ジャーナリストとしては」
 「…社会派…」
 正直に告白しよう。僕は確かに宮古島の台風被害を肉眼で確かめてみたかった。それも、かなり野次馬的な気持ちで。島の人々には本当に申し訳無いけれど、このときの僕の宮古島に対する関心は、芸能レポーターのそれにも似た、極めて俗っぽいものだった。
 「…不謹慎だよなぁ。地元の人は大変だっていうのに…」
 「仕方無いよ。俺達が幾ら同情しても励ましても、それで台風の被害が無くなるわけじゃないし」
 「…こんな俺の危惧は、単なる偽善?」
 「偽善、とまでは行かないんじゃない?」
 「或いは、後ろめたさの裏返し?」
 「…ささきは考え過ぎなんじゃないの?」
 不謹慎だと罵られても仕方が無い。が、やっぱりこの眼で見てみたい。我ながら業の深い…
 そんなことをダラダラとしゃべり倒す石垣島の夜。一体、何に対して言い訳してるのか。自分でもさっぱり分からず。
 

『ホテルミヤヒラ』直営の『ひるぎ』。
ここは以前一度入ったことのある店。
そのときのことは…多くは語るまい。

  

なかなか洒落た雰囲気のお店です。
で、お客さんもかなり多くて繁盛してる模様。
料理も美味いしね。酒もいろいろ置いてあるし。

  

カラカラと琉球ガラスのコップ。
涼しげな取り合わせにグッと来ます。
どんどん行こう!って気になります。

  

ラフティ。これも大好きな一品。
必ず注文してしまうメニューのひとつです。
アダンの芽もあしらわれております。

  

ソーミンチャンプルー。
海苔がトッピングされてるのって、珍しくない?
何となくざるそばチックな様相も呈しておりますが。

  

「ちゅら」ってすっかり市民権(?)を得てますねぇ。
昔はこんなにちゅらちゅら言ってなかったはずだが。
生きてるってたのしーさー!

  

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