16、15


 この日の竹富島は、大勢の観光客で偉く賑わっていた。集落の中に何軒か在る飲食店にはお客がいっぱい、水牛車も盛んにグルグルと路地を周回する。とは言っても、それほどゴチャゴチャと人が居るような感覚は希薄。この小さな島の一体何処に人が分散しているのか、ちょっと不思議に思えるほどに集落内は静かだ。
 『まちなみ館』や『貴宝院蒐集館』などを覗きながら、フラフラと石垣の間を抜けて行く。こうして歩いていると、レンタサイクルで移動しているときには気づかなかった小さな発見がいろいろとある。石垣の隙間から自生するピヤーシを見たのも初めてだし、赤瓦の屋根の上のシーサーたちの多彩な表情もひとつひとつ見て取れる。
 


またまたシーサーです。
番(つがい)が一緒に居るちょっと珍しいパターン。
何かカワイイよねぇ。

  

こちらはかなり顔の濃いシーサー。
ここまで来ると獅子とは程遠い生き物って感じ。
ちょっと劇画タッチのギャグ漫画風な。

  


あ、これってピバーチだよね。
ピィヤーシとかピーヤシとか、呼び名はいろいろあるけど。
…どれがホントの名前なんだ?

   

これ、石垣にジョコジョコと生えまくってた。
何だか気持ち悪い植物なんだけど…
カエルの太腿みたいな…鳥肌!

  

この写真、たぶん前にも撮ったと思う。
すみませんねぇ、似たような写真ばっかりで。
でも、好きなんだから仕方無いじゃん!

  

ホントにただ歩き廻っているだけで至福を味わえる。
この集落だけはずっと残して欲しい!
港をヘンなふうに改造しちゃったとしても!

  

ハイビスカス。
白い道と石垣に映えます。
眼に染む赤と緑。

  


赤という色が高揚させる色だと痛感する。
眼に入った途端に沖縄の空気を呼び起こさせる。
陽気でもあり、官能的でもあり。

  

『喜宝院蒐集館』。寺でもあり資料館でもある。
ず〜っと昔に一度入ったことがありました。
が、今回は外側だけ…

  

これは…シーサーなのか?
トンボ玉と一緒に地面に安置されております。
一応展示品のひとつ?

  


敷地の奥には拝所と思しき場所があった。
…って、ここってお寺でしょ?
イイんですかねぇ、こういうのって。

  

周りにズラリと並んだ焼物の甕や壷。
骨董品なのか新物(あらもの)なのかは不明ですが。
館内には民具などが展示されてます。

  

何と云う花なのかは分かりませんけど(^_^;)
白砂に赤い花ってのは艶っぽくてイイですねぇ。
アカバナ、デイゴ、サンダンカ。

  

石敢當に何故か恵比寿様が…
そう言えば沖縄って七福神巡りとかあるのかなぁ?
あまり聞いたこと無いけど。

  

 そんな調子でフラフラしていると、『竹富ビジターセンター』に差し掛かった。Kさんが「ちょっと休んで行こう」と言うので、立ち寄ってみることにする。
 そう言えば『竹富ビジターセンター』って、今まで何度か通り掛っていたのにずっと素通りしていたなぁ。そのビジターセンターと隣接して『さんご資料館』という施設が建っていた。入り口のガラス戸の上に、模造紙か何かに手書きで『さんご資料館』と書かれた看板もどきが貼り付けてある。う〜む、何ともハンドメイドな趣き…資料館の中に入ってみると、これまた手造り感覚の展示物の数々。様々な珊瑚の標本(と言うか珊瑚の死骸)が狭いスペースに配置されていた。見せ方にはかなり工夫が凝らされているのは分かるのだが、「珊瑚の生態」だか何だかをスライド上映する機械は故障しているし、青い塗装の施された壁の一部は剥げ、ちょっと「竹富島の必見スポット!」などとオススメし難い“成すが侭感”に溢れた空間だった。が、歩き疲れているKさんにとっては丁度良い休息タイムになったようだ。資料館の前のベンチに腰掛けてなかなか動こうとしないKさんを叱咤し、ほっつき歩きを再開する。
 

『竹富島ビジターセンター』の“さんご資料館”。
手造り感覚炸裂の資料館。
実は環境省お墨付きの施設だったりする。

  

ちなみに入館は無料。
気軽にふらりと立ち寄れるよね。
もっとも、料金を取るにはちょっと厳しいような…

   


珊瑚。…の死骸、と言うべきか。
白化した珊瑚ってやっぱり骨を思わせる。
これはこれで綺麗だったりするけどね。

  

海の中を再現してるみたい。
何だか凄まじい光景って感じ。
実際に海中で生きてる珊瑚とは程遠い寂寥感。

  

おお、何でこんなところで奥多摩が?
急に『さんご資料館』がグッと身近になったような。
奥多摩もイイよ〜。俺は大好きだよ〜。

  

みるく(弥勒)の面が飾られてました。
そう言えば去年の種取祭はキャンセルしたんだっけ…
我ながら勿体無いことをしました。

  


お墓。離島の墓は家型や破風型の墓が多い。
スペースの都合なのか、門中の数に拠るのか。
いずれにせよ穏やかな空気が漂う。

  

かなり和風な破風型のお墓。
比較的最近建てられたものなんだろうか。
その隣りには小振りでカワイイ亀甲墓。

  

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