海オンリー!
 

 “砂山ビーチ”から島の南西の方角にグングン移動。“来間大橋”の手前で海岸線に向って進んで行くと、そこに在るのが“前浜(マイハマ)ビーチ”。正式には“与那覇前浜ビーチ”…なの?まぁ、それはべつにイイとして、このビーチもこれまた素晴らしい。素晴らし過ぎ。約7kmにも及ぶ長い長い白砂のビーチと、そのビーチを包む海の色は、思わず「ここってホントに日本?」と一瞬惑ってしまうような光景。対岸に浮かぶ来間島、沖を滑るヨット、砂浜で寝転がる真っ黒に灼けた人影…まさに南国!とミーハーな気分にさせてくれる心地良い場所だ(12月だというのに)。
 それにしても、ここから見る海もまったく圧倒されそうなまでに美しい。波のうねりまでもが青緑色に染まっていて、目が奪われっ放しだ。行き倒れた人みたいに砂浜にうつ伏せになって甲羅干しをしている人を見掛け、「嗚呼、俺もこんなふうに日長一日ビーチでゴロゴロしてみたいもんだよ…」などと少々羨ましく感じたり。
 “東洋一”と謳われるこの場所。しかし、その謳い文句の壮大さとは裏腹に、マイハマの海は穏やかでやさしげだ。吹いてくる風も柔らかくてとても心地良い。はぁ〜、眼福至福。出来ればここでのんびりしていたいんだけどなぁ…
 ………さ、次のビーチだ!ノンストップで行きまっせ〜!(半ばヤケになってる気がしないでもない)

 ところで、ちょっと気になることが…幹線道路を車でガンガン走っていると、何故か道路の脇からスズメのような小鳥が車道目掛けて飛んで来るんですけど…危うく小鳥を轢き殺しそうになって、慌ててブレーキ踏まざるを得なかったりするんですけど…路上に小鳥の轢死体がちらほら見受けられるんですけど…なんで飛び出して来んの?小鳥たち!非常に危険ですのでやめてください!
 話は大きく逸れましたが、僕はとにかく一路次なるビーチ、“吉野海岸”に向ってドライブ。途中、県道235号線沿いに在る、“ムイガー断崖”や“七又海岸”といった南岸の景勝が見渡せる展望台に立ち寄ったりしながら。ついでに“東平安名岬”にも寄って行こうかと思ったが、今回はパス。此度の目的はひたすらにビーチ。それ以外の場所はバッサリ切り落としてしまわないと。だから当然『うえのドイツ村』にも『海宝館』にも寄りません。気分はすっかり海の男!(見るの限定で)
 

“前浜ビーチ”です。
左手に見えるのは“来間大橋”。
向かい側には“来間島”。

  

こんな綺麗なビーチが延々続きます。
その長さ、実に7km!
端から端まで歩いて移動するのはかなり大変そう。

  

来間大橋のフォルムもそれはそれで美しく。
来間島にもいくつかビーチが在るらしい。
次回はぜひ行ってみたいもんです。

  

陽の翳り具合で海の色も微妙に変化する。
普段以上に光に敏感になる。
海が空を映す鏡みたいに思える瞬間。

  

2段上の右側の写真と比べてみてください。
ね?海の明るさも色も微妙に違うでしょ?
雲が切れた眩しいビーチに改めて感激する。

  

…しつこいですか?(^_^;)
でもね、どの写真も僅かながら色が違うんだよなぁ。
刻一刻と色を変えていく海。

  

ピクリとも動かない甲羅干し青年。
12月だというのにすっかり小麦色ですけど…
行き倒れた人にも見えるのがナイス!

  

こういう道を走ってると脇から鳥が飛んで来る!
何で車に向かって飛んで来るんだ?
まさに自殺行為。鳥、早まるな!

  


県道235号線から見た海。
ちょうど“ムイガー断崖”の近く辺り。
午後3時頃の南岸の海面。

  

“ムイガー断崖”の上の辺りに上る階段。
この先に展望台があります。
草ボーボーでちょっと歩きづらい。クモの巣張ってたり。

  

“七又海岸”方面の眺め。
荒々しい感じです。
波紋がなかなか綺麗です。

  


七又に在る風力発電の風車が見える。
ここ以外にも狩俣で風力発電施設が見られます。
ドラマ『TRICK』の最終回を思い出す…

  

何で街路樹が海側(南側)に傾いてんの?
この木自身の特性?風向きのせい?
…植物に疎いのでよく分かりませ〜ん。

 

 宮古島の東海岸沿いに在るビーチには、今までまったく行ったことが無かった(“保良川ビーチ”は遠くから見たことがあったけど)。で、まず向ったのが“吉野海岸”。県道83号線にぽつんと立っていた看板に従って進んで行くと…狭い!道がすごく狭い!狭い舗装路が延々と海岸に向って下っている。しかもその下り坂ってのがかなり急勾配。こんなんでもしも対向車なんかが来たりすると…って、早速来てんじゃん、対向車が!何とか脇に寄って対向車を遣り過ごしたけれど、車の運転に不慣れな人だったらこりゃ結構大変だろうなぁ。
 そんな下り坂を下りて行くと、ちょっとした駐車スペースが在り、そのすぐ先に砂浜が見えた。これが吉野海岸かぁ。なるほど、ダイビングが盛んなビーチとあって、海辺にはダイビングスーツに身を包んだ人々が数人居た。さらに、このビーチの上方にはパラセイリングのプラットホームがあるらしく、カラフルな帆を広げたパラセイラー(って言うの?)がフワフワと空中を漂っていた。もうそろそろ夕方になりかけた時刻だったけれど、それでもこの海も実に綺麗だった。“宮古ブルー”、宮古独特の海の色を指して、こう呼ぶ人も居る。なるほど、そう呼ばれる理由もよく分かる。八重山の海の色も綺麗だが、“八重山ブルー”とはあまり言わないように思う。全体的に淡い色味の八重山の海に対して、宮古の海の色は濃い。僕はどちらの海もそれぞれの魅力があって大好きだけど、純粋に海の色を堪能するんであれば、宮古の方が色がくっきりとしているぶんインパクトは強い気がする。
 いろんな意見があるだろうけど、ひたすら“海の色”を堪能したいのであれば、やっぱり宮古に来るのが一番なのかも知れないねぇ。“島”の風情のようなものには若干欠ける気もするけれど、それ以上にこの海とビーチの美しさは訪問者を圧倒すること請け合いだし。本島諸島、宮古諸島、八重山諸島。それぞれに違った魅力があって、僕はどの島々にも心惹かれる。って、優等生的発言?いや、ホントにつくづくそう思うんだってば。
 

この立て看板から“吉野海岸”へ!
ここからの道ってのが狭いし急勾配だし…
でも、それを乗り越えて行けば…

  


こんな極上ビーチがお出迎え!
わりと素朴な印象のビーチなんだけど、
とにかく水が感動的なまでに澄んでいる。
  

やっぱり宮古の海はスゴイよねぇ。
嬉しくなるようなこの期待通りの海の色。
砂だって真っ白でサラサラです。

  

問答無用で感激します。
“冬の海”って感じがあんまりしないよね?
波紋が眩しく輝いてるし。

  

波頭がス〜ッと砂に吸い込まれて行く。
薄い緑色の波のうねり。
そのひとつひとつをいつまでも眺めて居たくなる。

  

地元のおじさんらしき人が砂浜で何かを探してた。
べつに採取してるふうでは無かったんだけど…
何を探してるんだろう?

  

“砂浜”とは言っても砂では無くて。
珊瑚の欠片で出来た沖縄の“砂浜”。
骨のようでもあり、化石のようでもあり。

  


ビーチから戻る道。
この先が急坂&細い道なんだけど…
対向車が来ないことを祈りつつ…

  

パラセイリングも盛んみたいです。
ふわふわと空中散歩する皆さん。
気持ち良さそうなレジャーですよね。ちょっと怖いけど。

  

アダンとススキ越しに見る吉野の海。
ちょっと名残惜しいなぁ。
いつかもっとゆっくりしたいもんです。

  

 再び83号線に戻り少し北に進むと“新城海岸”の看板が見えた。そこからまた看板どおりに海岸線に向って脇道を行くと、駐車場とビーチがお目見え。…しかし、このビーチには何故だかゴミが大量に打ち上げられていた。潮の流れのせいでそうなってしまったのかもしれない。さっきの吉野海岸にはそんなにゴミなんて落ちてなかったし…
 しかし!このゴミってのがなかなか面白い。砂浜に散乱するゴミのほとんどが台湾や韓国方面から遠路遥々やって来た漂着物。とくに飲料のペットボトルはほぼ原型を留めたままで漂着していて、原料名や製造会社の住所までもしっかり読み取れる。こんなものが数百数千kmにも渡って波間をチャプチャプ漂いながらここまで旅して来たわけだねぇ。と言うことは、この空きボトルの中に入っている空気は台湾や韓国の空気ってことだよね?(って当たり前のことだけどね)何だかちょっとスゴイよなぁ。昔、空き瓶に手紙を入れて海に流して「何処かの誰かが拾って返事をくれたりしないかなぁ?」云々というのがあったけど、瓶よりもペットボトルで放流する方が成功率が高いかもよ。ちょっとムードに欠ける気はするけどね。
 あ、ペットボトルにすっかり気を取られてしまったが、このビーチもやっぱり海は実に美しかった。先程の吉野海岸もこの新城海岸も、観光の人がやって来るようになったのは比較的最近のことじゃないかな、と思う。7年前に僕が訪れたときには「知る人ぞ知る」ってな感じの場所だったような記憶がある。こういうのって、どんどんと広まって行くものなんだねぇ。今や宮古を旅行で訪れる人の大半はご存じなんじゃないかなぁ?このふたつのビーチのことを。
 僕はしばらく砂浜での漂着物漁(あさ)りに現を抜かしていたが、ハッと我に返り、新城海岸から一気に島の天辺に架かる“池間大橋”に向って車を走らせた。
 

“新城海岸”に到着。
ここには整備された駐車場も在りました。
海水浴なんかには丁度良いかもね。

  

少し陽が翳って来ましたが、それでも充分綺麗です。
“吉野海岸”以上に素朴な雰囲気のビーチ。
渡って来る風が心地良かった。

  


ダイビングをしていた(?)人が立ち去る後ろ姿。
地元の人だったようです。
ひとりで潜るのって怖くないのかなぁ?

  

…それにしても漂着物が大量に…
一瞬「うわ!汚ねぇなぁ」と思っちゃったけど。
よくよく見るとこれがなかなか面白くて…

  

“浄の力康”?
何だかよく分かりませんが。
裏の方を見てみると…

  

高雄縣ということは…台湾製の水みたいですね。
「安裕企業行榮誉出品」…?
分かるような分からないような…

  

“鐘愛一生”…どういう意味なんだろう?
「一生愛します」とか?でも「鐘」は?
外国語って難しいですね。

  


これは…中国(?)の低糖スポーツ飲料(?)みたい。
李さんという金メダリストの笑顔が目印。
「これを飲めば君も金メダリスト!」といった感じか。

  

ハングル文字に至ってはさらにチンプンカンプン。
一体どんな飲み物なのかすら分かりません。
それにしても何だかチープなデザイン…

  

あ、これは分かるね、ペプシ。
韓国のペプシってロッテが作ってるんだってねぇ。
日本ではサントリーが作ってるんだったっけ?

  

 宮古島と池間島を繋ぐ“池間大橋”。思い起こせば今から7年前、宮古を訪れたときに最初に遭遇した海が、この池間大橋からの海だった。そのとき、橋の上から見下ろす海の色に思わず涙腺が緩んだ。コバルト、ターコイズ、エメラルド、セルリアン、ウルトラマリン、とにかく青系・緑系のさまざまな色が夢のように重なっていて、自分の視覚が強烈に揺り起こされる感じがした。「うわぁ!何だ、この海は!!」が、ここに来たときの僕の第一声だった。それまでにも沖縄本島や石垣島の海でえらく感激していた僕だったが、ここから見た海の色はそれらを明らかに凌駕していた。…ちょっと大袈裟?いや、そんなことは無い!はず。本土の海の色に慣れてしまった僕には、何やら人為的に青く染め上げた海のようにさえ感じられたのだ。大量にクールバスクリンを溶かした海、或いはブルーキュラソー入りの海、そんな感じだ。コップに入れてパイナップルでも飾れば「はい!カクテルの出来上がり!」みたいな。
 今日の池間大橋からの海の眺めは、もうすでに夕方4時を過ぎていたせいもあって、さすがにやや明るさに欠けていた。が、それでもやっぱりほろっと来るほど綺麗だった。そのまま池間島に渡り、しばらく海を眺め続けた。最初はすこぶる晴天だったのに、だんだんと雲が出はじめて来た。どうやら天気予報どおり、明日は雨になりそうだ。今日のうちに見たいビーチを見ておいて良かったかな。ムチャクチャ駆け足だったけどね。
 海・海・海。海三昧。もう腹一杯です、というぐらいに海を見続けた一日。ひとつひとつのビーチをじっくり味わうことは出来なかった気もするけれど、海を求めて走り回っている間は凄くハイテンションだった。「次のビーチはどんなかな〜?」なんてワクワクしながらの移動はすこぶる楽しい。
 名所名跡をことごとくすっ飛ばし、ろくに飯も食わずにビーチを追い掛けた12月11日。…そう、くどいようだが今は冬。しかしながら、この日の気温は20℃。陽射しをまともに浴びれば体感温度はそれ以上に感じられる。今頃東京は寒いんだろうなぁ。気温も1桁台だろうなぁ。寒いのはイヤだなぁ。帰りたくないなぁ。
 
 …一旦、ペンションに戻ろう。腹も減ったし、ちょっとひと休みしたいし。
 平良市街に向かって南下して行くに連れて、空模様は見る見る悪くなって来る。さっきまでのあの青空が嘘のように白い雲が覆い出して、風まで強く吹きはじめる。こりゃあ、明日の天気は相当悪くなりそうな…
 

“池間大橋”。
ここも毎回訪れる場所のひとつ。
橋の上から海が見たくて遥々足を運んでしまう。

  

で、池間島のこの広場(?)にもつい寄ってみたり。
この下にあるビーチもなかなか綺麗なんだよね。
“ミキ”の空き缶が散乱してたりするけど(^_^;)

  

橋の上から見た海の色は最早神秘的と言ってもイイかも。
夏の真昼の海たるや、そりゃもう感動の嵐!
初めて見たとき、僕は絶句しました。

  

沖に浮かぶのは“大神島”。
いつか行こうと思いつつ、まだ実現してません。
今年こそは行くぞ!とは思ってるんだけど…

  

表紙へ            前のページへ            次のページへ