交響曲


 やっぱり那覇の国際通りは何だかんだ言っても活気がある。昨日今日と歩いた街がかなり閑(しず)かだったぶん、一気に目が醒めるような感覚になる。
 何だかとても腹が減ったので、まずそばを食べようと、たまたま目に留まった『なかや食堂』に入る。あっさり味のそばを食べて適度に腹も満たされたところで、毎度毎度の“マチグヮー”へ。国際通りから市場の中に入って行くと、改めて「市場の中ってこんなにいろんな音が飛び交っていたのか」と気づく。行き交う人々の話し声や足音、店から聞こえて来る接客する声や作業する音やBGMなど、いろんな音がアーケードの中で不規則に混ざり合い、響いている。決して煩いわけじゃなく、むしろ快いざわめきだ。
 そんな快さに任せて、だいぶ長い時間マチグヮー一帯を宛ても無く歩き回った。3時間強は歩いただろうか。途中、店頭のメニューに書かれた“ポーク玉子”という文字の誘惑に負けて、『ふくめ』という食堂に寄ってポーク玉子を食べたりしながらね。
 う〜ん、人それぞれだとは思うけど、沖縄に市場は数在れど僕はやっぱり、この牧志のマチグヮーが一番好きかなぁ〜。
 元来、どちらかといえば賑やかな場所よりも、やや廃れ気味な場所に心惹かれる性分の僕だけれど、活気の無い市場は寂しいもんなぁ。例え「観光客向け過ぎる」とか「前時代的」などと言われても、僕はこのマチグヮーが大好きだ。ここと“スージグヮー(細い路地)”が在る限り、那覇は僕にとって特別な街なのだ。
 

これは『沖縄県庁』の模型です。
県庁の最上階からの眺めがまた良いのですよ〜。
お暇があればちょっと行ってみてください。

  

国際通りの周辺にはコインパーキングも多い。
夜になると満車になってたりすることが多いけど。
…飲酒運転は危険ですよ〜(^_^;)

  


那覇の辺りにはこういう物件もまだ数多く残ってる。
ビルやマンションに挟まれるようにして。
だから好きなんだよね、この界隈って。

  

『なかや食堂』。
国際通りからちょっと脇に曲がったところに在る。
結構有名なお店みたいです(未確認情報)。

  

カウンター中心のこじんまりとした店内。
コーレーグースなどの漬物(?)がディスプレイ。
オリオンビール、飲みたいなぁ。でも車で来てるし。

  

極めてオーソドックスなそば。三枚肉トッピング。
あっさりした味で美味かったですよ。
北部の濃い目のそばも好きですけどねぇ。

  


もう飽きた?マチグヮーの写真(^_^;)
でも、僕はここが大大大好きなので…すみません。
余程のことが無い限り必ず立ち寄る大切な場所。

  

牧志の市場に来ると「沖縄に来た〜!」と実感する。
僕が初めて“沖縄”を体感した場所でもあるし。
10年前の衝撃が今でもありありと蘇って来ます。

    


そして、これまたしつこいですけど“スージグヮー”。
路地裏にはホントに強力に誘導されちゃう。
どこに行っても路地裏を探してしまうワタクシ。

  

とくに沖縄の路地裏は“濃ゆい”。
色味、空気、生活の匂い、どれもが濃い。
そこが最大の魅力だと僕は勝手に思ってます。

  

道は入り組み、くねり、折れ曲がる。
どこに繋がっているのかよく分からない。
何だかワクワクする。

    

青いドレスのオバァ。
僕を訝しんでおります。
が、挨拶すれば笑顔で返してくれる。ちょっと嬉しい。

  


「行き止まりかな?」と思いつつ前進。
でも、ちゃんと先に続いてる。
そうしているうちに方向感覚は無くなっていく…

  

花札、優良店…納得しかねます(^_^;)
そもそも花札自体がどうなのか、って感じ。
コーヒーでも賭けますか?

  

市場のアーケードから少し外れたところに在りました。
『ふくめ』という食堂。
2〜3時間前にそばを食べたばかりなんだけど…

  

ネーネーふたりで切り盛りしてました。
カウンター右側に島豆腐がドンと置かれてる。
世間話で盛り上がっているふたり。

   

ヤッホ〜!ポーク玉子♪
僕の愛する沖縄メニュー第1位の座に君臨し続ける一品。
三食これでもぜんぜんOK!っていうぐらいに。

  

ホントはね、牧志の市場で一日過ごしてもイイぐらい。
いつかそんな贅沢な滞在をしてみたいな、と。
ブラブラ→食う→ブラブラ→食う、みたいな。

 


惣菜や天ぷらを扱うお店には地元の人の姿が多い。
観光客と地元のお客が入り乱れるのがイイよねぇ。
この緩くて、それでいてパワフルな感じがね。

  

『パレットくもじ』前にはクリスマスツリー。
亜熱帯のクリスマス。
綿で作った雪の飾りが何とも不釣合いな…

  

 今回の沖縄旅行は…案の定、“旅行記”になんてぜんぜんならないような旅だったかも。それはべつに“行った街”のせいでは無くて、単に僕の精神状態の問題。出発前からテンションが低かった、というのがそもそも宜しくなかったのだ。その結果、何だか傷心旅行でもしているかのような気分をずっと引き摺ることになってしまったのだ。って、べつに傷心なんてしてもいないのにさ。
 でも、「たまにはこんな旅行もイイかな」とも思う(←同じことを何度も言っててしつこいですけどね)。もちろん「楽しい沖縄!」「癒しの沖縄!」と盛り上がるのもそれはそれでイイとは思うけどね。一方で、「ちょっと足繁く沖縄に通(かよ)い過ぎかもしれないな」と反省してみたりもする。例えば「沖縄に行かれるチャンスが年に一回しか無い」というのであれば、こんな旅行の仕方はしなかっただろうし。…なんか、沖縄に対して申し訳無い気分にもなる。この極めて寛容な島で、僕は何をクヨクヨと煩悶していたんだろう。ゴメンね、沖縄。
 ―― というわけで、次の沖縄旅行はもっと素直に楽しもう!と心に誓う僕。「来月にまた来よぉ〜っと♪」…馬鹿だよね我ながら、つくづく…
 

那覇空港。
やっぱり羽田空港とよく似てるよねぇ。
昔のゴチャゴチャした空港が懐かしいなぁ。

  

きっと皆さんお馴染みの空港ロビー。
天井にぶら下がってる赤い物体は…デイゴの花びら?
実は前から気になってたんだよね、あれ。

   

搭乗待合ロビーの喫煙コーナー。
愛煙家はここで“吸い溜め”します。僕も含めて。
煙草はねぇ…止めようとは思っちゃいるんだが…

  

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