じゃない
多良間・三日目


 まんじりともしないまま、朝を迎えてしまった。
 例によって例の如く、静まり返ったロビーで朝食を食べる。テレビのニュースでは、本島の北谷で米兵が起こした暴行事件を巡る話題が報道されていた。食事をする人々の目が、一斉にテレビ画面に向く。…しかし、米兵ってもう少し自分らの置かれている状況を把握したほうがいいんじゃないの?って思うよなぁ。
 そして、天気予報。台風は、相も変わらず与那国の下のほうでグズグズとしていた。「何だよ…まだあんなところに居るよ…」と、みんなガッカリ。もちろん僕もどガッカリ。と言うより、すでに台風に怒りすら覚える。なにチンタラしてんだよ!台風4号!ノロマ!愚図!とっととどこかに行っちまえってんだ!
 …毎度のことながら、ムチャクチャ量の多い食事。朝から食べるにはなかなかハードな感じ。でも、昨日の『ふるさと民俗学習館』のおじさんの言葉を思い出すと、残すこともままならず、僕は半ば無理矢理完食し、さっそくJTAに電話する。
 「あのぉ〜、今日の(多良間発宮古行)最終便なんですけど…飛ぶんでしょうか…?」
 「え〜っとですねぇ…本日の最終便の運航についての最終判断は、お昼過ぎに確定することになっておりますが…」
 昼過ぎ…出来ればダメならダメと、今すぐにはっきり言って欲しかった。これでは昼過ぎになるまで中途半端に期待してしまうし、決定が出るまで落ち着かないじゃないか…
 
 何だか、島を廻る気が起こらない。飛行機が飛ぶのかどうか気が気じゃなくて、おちおちのんびりと島内巡りなどしちゃ居られない。
 僕は、昼までの時間を、ほとんど『ちとせ旅館』の中と、その周辺で過ごした。部屋でゴロンとなって、大して面白くも無いワイドショーを見たり、そのままちょっと眠ったり…「一体、オマエは何しに多良間まで来たんだよ!」とツッコミを入れたくなるような、ダラダラとした時間が無駄に費やされていく。宿の中に留まっている人々は、みんな僕と同じように、部屋で昼寝したりゴロゴロとテレビを見たりしていた。
 
 昼過ぎに、再びJTAに電話。
 「本日の最終便は、あいにく欠航となりました…」
 …もう、何とも思わなくなっていた。どうでもイイや、とさえ思いはじめていた。こんな結果が出るんじゃないか、という予感もあったし。
 「え〜っとですねぇ、一番早い空席のある便って、8日なんですよね…」
 「そうですねぇ…6日と7日の便は、すでに満席となっておりますので…」
 僕は、仕方なく8日の便に予約を入れ、電話を切った。
 …今からキャンセル待ちに行こうか。でも、もう30人がすでにキャンセル待ちしてる、って言うし…今から慌てて空港に行ったとしても、明日は無理だろう。何しろ、多良間〜宮古を行き来する飛行機は19人乗り。それが一日4往復。もしも一便当たり5席のキャンセルがあったとしても、一日20席。…ダメだ。帰れない。
 僕は、会社に電話をする。もう、こうなったら覚悟を決めるしかない。
 「あ、ささきですけど。申し訳ないんですが、明日も休ませてほしいんです…明後日も、ことによると会社に行けないかもしれません…」
 電話口に出た上司は(これは昨日の“勘違いした上司”とは別人)、ちょっと迷惑そうな口調だったが、それでも仕方なく僕の申し出を聞き入れた。でも、さすがにもうこの辺りが限界だろう。8日というと、まだ3日も先の話だ。このままでいくと、始末書どころかクビになり兼ねない。正直言って会社には何の未練も無いが、今無職になるのは非常に困る。う〜む、一刻も早く東京に戻らないことには…。

 はっ!そうだ!船はどうだ?!

 多良間と宮古を繋いでいるのは、何も飛行機ばかりじゃない!フェリーという手があるじゃないか!
 僕はさっそく“フェリーたらま”を就航させている『多良間海運』に電話してみる。この“フェリーたらま”は、1日1往復ならぬ“1日片道運航”という、極めてのんびりとしたペースで多良間⇔宮古間を結んでいる。…と言うことはだよ、明日、フェリーたらまが多良間の港を出港するとしたら…今日のうちに多良間に船が来てないとダメってことなんじゃないか?…来てるのかなぁ、この天候で…望み薄だな、これも…
 しかし、今の僕はまさしく“藁をもすがる思い”だ。とにかく問い合わせてみるしかない!
 「はい、多良間海運です…」と電話口に現れた声は、偉く覇気の無い、力が抜けそうなぐらいテンションの低い女性の声だった。
 「あ、あの、今僕多良間島に居るんですけど、明日、多良間発のフェリーってありますかねぇ?」僕はあまり期待しないで訊ねた。
 「はい、ありますよぉ〜」
 …えっ?!今、「ある」って言った?!空耳じゃないよね?!
 「あるんですか?多良間を出る船が?!」僕は自分の聞き間違いか、あるいは相手の勘違いじゃないかと疑って、もう一度訊ねてみる。
 「はい、明日の2時に多良間の普天間港から出ます…」
 「あの〜、2時って、午後2時ですよね?午前2時とかじゃなくて…」僕は俄(にわ)かには信じられなくて、素っ頓狂な質問をした。
 「はい、明日の午後2時です」女性は面倒臭そうに、そう言った。
 ホントかよ〜♪確か、フェリーたらまって普通なら午前中に就航してるはずなのだ。それが午後2時出港というのだから…ひょっとすると、非常時だから1日1往復してくれるのかも♪明日の午前中に宮古から多良間にやって来て、午後に多良間から宮古に帰る、という特別運航を実施してくれちゃうのかもしれない♪エライ!!多良間海運!!
 …でも、それだって台風と波の状況次第なんだろうなぁ。あんまり過度に期待するのは止そう。ただ、「飛行機がダメなら船がある」と思えるだけでも、ちょっと救われた気がする。ほんのちょっとだけ、だけどね…

 その後も、僕はほとんど外に出ず、旅館でダラダラとして一日を終えた。こんな無駄で無意味な時間の過ごし方をしたのは、このときが初めてだった。
 「…え?これで3日目は終わり?」って思ったあなた。そうなんです。今日はこれでおしまいなのです。
 あ、ちなみに、この日の夜の食事は、ちょっとビックリするぐらいに質量共に充実してた。
 「台風で物資が届かないって言うのに、こんなにたくさんの料理を作っちゃって大丈夫なんですか?」と、僕は食事の後でおばちゃんにちょっと訊いてみた。
 「大丈夫よ〜。それぐらいの蓄えはちゃんとあるんだからぁ。それに、みんな飛行機のことで大変でしょ?だから食事では満足してほしいから」
 う〜ん、泣かせるねぇ、おばちゃん!
 

風は昨日にも増して強くなってます。
シャツがバタバタと激しくはためいちゃって…
こりゃ、飛ばないわな、飛行機も。

  

『豊見城商店』です。
一日最低2回は通ってました。
必要なものは大抵手に入りますし。

  

旅館の近くで咲いてたブーゲンビリア。
陽の光を浴びて輝いてる。
これを見ると“沖縄”って感じがする。

  


普通の住宅の中に出没する拝所。
島の人と祈りが密接に繋がっていることが分かる。
こういうの、あちこちにあったし。

  


蝉の声がスゴイ。
うるさいぐらいに鳴きまくってます。
ついでにヤギもメ〜メ〜と…(^_^;)

  

これが宮古名物(?)・ミキ!
“飲む極上ライス”はけだし名言!
中身はさながら、甘い重湯。

   


 さて、突然だけど、次の記事をちょっと見てください。
 
兼浜朝徳氏が1票差で初当選/多良間村長選



 【多良間】安里茂男前村長の辞任に伴う多良間村長選挙は8日、投開票が行われ、新人で元収入役の兼浜朝徳氏(52)=保守系無所属=が484票を獲得し、新人で前村議会議長の下地昌明氏(49)=同=をわずか1票上回り、当選した。

 四度目の挑戦で初当選した兼浜氏は「支持者の強い応援が最大の勝因」と述べ、「住民の目線に立ったサービス向上に全力を尽くす」と支持者を前に決意を表した。

 有権者数は982人で投票総数は970。投票率は前回を0・3ポイント上回る98・78%で、無効票は3票だった。

 兼浜 朝徳氏(かねはま・とものり)1949年生まれ。沖縄大卒。72年に村教育委員会に就職。村中央公民館長や村収入役(2期)を歴任した。52歳。塩川出身。


 ▽多良間村長選挙開票結果

 当 484  兼浜朝徳

   483  下地昌明(選管最終)


☆選挙無効を申し立て/多良間村長選挙

 【多良間】今月8日に行われた多良間村長選挙で落選した下地昌明氏は17日午後、村内に生活基盤を有せず投票権がない人を投票させたなどとして、村選挙管理委員会(佐和田朝功委員長)に対し、「選挙無効」の申し立てを行った。下地氏は同選挙で相手候補(兼浜朝徳現村長)に1票差で敗れている。下地氏は17日午後、代理人を伴って村役場内にある選管を訪れ、申し立ての書面を提出した。村選管では申し立てを受けてから30日以内に裁決を行わねばならず、近日中にも臨時の委員会を開き、対応を協議することにしている。
下地氏の代理人・宮里啓和弁護士によると、選挙人(有権者)名簿に登録された人のうち3人が、(住民登録されているが)生活の根拠が村内になく、選挙権を有してないにもかかわらず、投票した。またほかの1人は、生活の実態が村内にあるにもかかわらず、名簿に登録されず投票できなかった。この1人に関しては名簿の縦覧期間に選管に対し、登録するよう異議申し立てを行ったが認められなかったという。
 代理人は「今回は公職選挙法の規程違反があり、また選挙が1票差であったことから、これが選挙の結果の異動のおそれがあると認められる」と話し、「同村では数年前にもやり直し選挙があったと聞いている。選挙の根幹にかかわることであり、公正に選挙が執行されなければ、選管の信頼をなくすことにもつながる」と厳しく指摘した。
 今回の選挙は村を2分する激しい戦いとなり、有権者982人のうち970人が投票。投票率は98.78%。得票は兼浜氏が484票、下地氏が483票、無効票が3だった。また94年の選挙では不在者投票の内封筒に捺印をさせ、投票の秘密を侵したとして無効となり、翌年にやり直し選挙が行われた。


「1票」…緊迫の検票/開票場に歓声とため息

 【多良間】多良間村長選は予想を超える激しい戦いとなった。当落はわずか1票差で決まった。佐和田朝功選挙管理委員長から当選者が発表された瞬間、開票場の周辺は歓声とため息が交錯。当選した兼浜朝徳氏が「神がかり」と評し、落選した下地昌明氏も「まさか」と驚きを隠せない。1票の重さが大きく明暗を分けた。

 開票が始まったのは8日午後7時半。開票場となった多良間小学校体育館の周りには続々と住民が駆け付け、結果を見守った。同8時20分ごろ「484対483」という数字が出されたが、選挙管理委員会は「慎重には慎重を重ねよう。再度数え直しを」と検票を行った。

 異例の処置に佐和田委員長は「こんなことは村で初めて。だからこそ住民に納得してもらうために検票が必要」と話したが、開票場内は異様な雰囲気に包まれた。

 検票は1時間余り念入りに行われた。無効3票についても県選管からの指示を受け、その後当選者が発表された。

 下地氏は「本当ですか…」と言ったきり、長い沈黙の後、「悔しい。1票か」と唇を震わせた。兼浜氏も村を二分した戦いを振り返り「選挙で生まれた住民同士の溝を早く埋め、村民一丸となって島づくりに取り組みたい」と汗をぬぐった。
(琉球新報から引用)

 ―― というのが、僕が多良間島に滞在している間、狭い島の中で激しい選挙戦を繰り広げていた村長選挙の結末だ。
 
 僕はたまたま、多良間島でとある男性と、この選挙戦の話をした。
 男性は、テレビから流れてくる三木道山の『Lifetime Respect』を聴いていて、その場に居合わせた僕に「この歌、いい歌だよねぇ」と問い掛けてきた。
 「え?…ああ、そうですねぇ…(実は嫌いなんだよな、この歌…)」
 「歌詞がいいよねぇ」 「…う〜ん…(歌詞がとくに嫌いなんだけど…)」
 「でも、カラオケで歌うと、きっと周りの人は飽きるはず。一本調子だから。それに、歌うのも難しいはず〜」
 「そうかもしれないですねぇ…(って言うか、どこでこれを歌うつもりなんだ?この人は…)」
 というような遣り取りを交わしていると、突然彼の話が村長選挙の話題になった。彼は、下地氏の選挙活動を手伝っているらしかった。
 「昨夜も村の中を周ってよ、下地さんに票を入れてくれるようにってお願いして廻ってきたんだ。真夜中過ぎまで、酒も呑まないでよ」
 「へぇ…一軒一軒周ってたんですか?」 
 「まだどちらに(票を)入れるか見えない人の家に行ってね〜。…人間、やっぱり目の前に“コレ”を出されるとよ、気持ちが揺れるもんさぁ」
 彼が言う“コレ”とは、お察しのとおり“現金”のこと。一軒当たりに対して10〜20万程度の札束を持って、態度の定まらない有権者の家に戸別訪問をしているらしいのだ。もちろん、こんなことはズバリ違法行為である。しかし、彼にはまったくと言っていいほど悪びれたところは無い。むしろ「そんなのは当然のこと」というあっけらかんとした表情で、一介の旅行者である僕に、こんな込み入った話をしてしまう。僕はそんな彼の言葉を、とても複雑な気持ちで聞いていた。
 「あっち(兼浜氏)のほうで動いてる人間なんて、ヤクザみたいなのがたくさんいてよ、ほとんど脅しみたいな感じでやってるよ。あっちも必死だよね。もう3回も落選してるから。こっち(下地氏)はよ、前の村長さんの後を引き継ぐ形で出馬してる人だし、議員さんの経験もある人だから、もう勝ったも同然なんだけどね」
 ま、これは下地氏側に居る人の一方的な話なので、ホントにそうなのかどうか、僕には判断が出来ないことではある。
 「…票集めが上手くいってるんですか?」
 「うん、昨夜周った段階で、もう勝ちが見えたよ。こっちのほうが少し勝ってるはずよ」
 「…でも、お金をもらったからって、必ずこっちに投票するとは限らないんじゃないですかねぇ?」
 「そう。だからよ、投票の日には必ず投票所の前で待ってるわけ。お金をもらったほうだって、僕らの顔を見れば裏切りづらいだろうし、もしも裏切ったとしたら、投票所から出て来たときの顔色でピ〜ンと来るからね。それで大体分かるもんだから。それによ、島から離れて暮らしてる人なんかにも協力してもらうわけ。この時期に合わせて帰って来てもらってよ…不在者投票してもらって…こっち(下地氏サイド)だけじゃなくて、あっち(兼浜氏サイド)も同じようなことをやってるはずよ〜」
 …こんなに小さな島で、たったふたりの立候補者を巡って、裏切っただの裏切らないだのとドロドロとした人間関係が派生し、島が二分してしまう。何だかすごく厳しい話だよなぁ、と思う。と、ここで僕は“八月踊り”のことを思い出した。あの祭りは、仲筋の集落と塩川の集落が、それぞれライバル意識を燃やして「我が集落か一番!」という気概で切磋琢磨しているのだ。ひょっとすると…
 「あの〜、この村長選にも、仲筋とか塩川とか、そういう部落の対立とかが絡んでたりするんですか?」
 「いやいや、選挙のときは部落は関係ないよ」
 「…でも、どっちが当選するにしろ、村にものすごい“しこり”が残りますよね…」
 「そう、残るよぉ。ずっと消えないね、そのしこりは。だからホントはこんな狭い村で村長選挙なんかしないほうがいいんだけどね。4年に一度はこういうことがあるわけでしょ?はっきり言って、傷は深まるばっかりだよ。これからもず〜っと残っていくよね、このしこりは」
 僕は、一昨年にこれと同じような話を聞いている。それは、本島の辺野古地区に米軍のヘリポートを建設する、という問題を巡って、地元の住民が賛成派と反対派に二分していたときのことだ。その直前の名護市長選で辺野古の集落は揺れに揺れた。ヘリポート建設による地域経済の活性化を願う賛成派と、ヘリポート建設で集落の平安が壊されるとする反対派の間で、いがみ合いもあったらしい。表面上は穏やかに見える辺野古の人々だったが、彼らはヘリポートの話を出来るだけ伏せるようにして生活していた。口にすれば、(たとえそれが表層の平和だとしても)たちまち人間関係がこじれてしまう危険性があるからだ。
 …なんだか、とても辛い話だ。
 「でも…島がそんなふうになっちゃう、って分かってて、それでも立候補するほど、村長って魅力のある地位なんですかねぇ…」
 僕は、その気が知れなかった。立派な公約や将来像を掲げて立候補している両者ではあるが、果たしてその真意はどこにあるんだろう?
 「そうねぇ。やっぱりそれは魅力があるんじゃないの?それに、僕らだって、どっちが村長になるかでこれからの生活に影響があるからねぇ…」
 過去に行われてきた村長選挙から、ずっと続いている様々な因縁。それはすでに“引き返せない道”になってしまっているのかもしれない。
 でも、彼の表情は、決して暗くは無い。むしろ、勝利の確信と余裕すら感じられた。僕はそんな彼を見ながら、何が善くて、何が善くないことなのか、ちょっと分からなくなってしまった。

 ―― で、その結果が上の記事だ。
 まさしく“蓋を開けたら…”というヤツだ。下地氏の陣営は、きっと勝利を確信していたに違いない。何しろ兼浜氏は過去に3回も落選しているのだし、三木道山の歌がお気に入りの彼も、「勝利が見えている」と言っていた。
 …そりゃあ落胆するわけだよなぁ、下地さん。きっと、例の彼も、そうとうショックだったに違いない。
 「多良間は、静かで穏やかな島」…それに偽りは無い。確かにそのとおりだと思う。ただ、それはどこかで、観光で訪れる僕のような島外者の、都合のいい解釈が混ざっているような気がする。島には島の複雑な事情がある。島だからこそ複雑で深刻になってしまう事情が。
 ひょっとすると、僕がここでこんなことを書くことは、そんな島の人々の最もデリケートな部分を土足で踏みにじる行為と同等なのかもしれない。「大して島のことを知りもしないで勝手なことを言ってる」と言われてしまえば、まったくそのとおりなわけだし。
 …でもね、僕はべつにこのことで、島が嫌いになったわけじゃない。むしろ、こういう一面を見ることで、僕は“島”の距離と深さを知る。「キレイでやさしい」っていうだけじゃ片付けられない、ちょっとやそっとじゃ計り知れない、“島”という社会の持つしがらみと、その重さ。
 もちろん、三木道山がお気に入りの男性が言っていたことがすべて本当だとしたら、それは不当な行為なわけだから“島の重さ”なんてお座成りな一言でカタが着くことじゃない。こんな選挙をしているようじゃ、いつまで経っても不毛な泥試合が続くままだ。これだけ島民にお金をばら撒いてでも村長になりたいという政治家なんて、そしてそれを支持する人たちだって、お金を受け取っちゃう(しかも、それで他の候補者に投票しちゃったりする)人たちも、僕から見ればロクなもんじゃない。…でも、そう簡単には変えられない、変わっていかないものがある。たぶん。それが善しにつけ、悪しきにつけ…
 癒しの島・沖縄―― 僕は、こういう言い方が好きじゃない。でも、その一方で、そんな都合のいい癒しを求めているのも事実。しかしながら、島を愛して知れば知るほど一筋縄では行かない。それが“島”なのかも。
 
 と云うようなことを、薄らぼんやりとした頭で考えてみたりする、今日この頃。ゴメンねぇ、楽しい話じゃなくて(^_^;)
 
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