勘違いありがとう!
多良間・ニ日目・その1


 早朝、猛烈に乱れ鳴く蝉の声で目が覚めた。窓を開けて寝ていたせいで、部屋中がムッとした湿気に包まれている。うーむ、何とも目覚めが悪い。
 外は、風も吹いておらず、とても穏やかだった。…あれ?窓の鴨居にハンガーで吊るしておいたはずのシャツが無いぞ。どこに行ったんだ?
 僕は「ひょっとして…」と思い、窓の下に視線を走らせた。ゲッ!やっぱり!!案の定、僕のシャツはとんでもない方向へと吹き飛ばされて、向かいにある廃墟のような建物の下のほうに落っこちていた。
 …夜の間、かなり風が強く吹いていた、ということか?では、今朝のこの静けさは?…あ!ひょっとして、台風がもうすでにどこか遠くに去って行ってしまった、ってこと?よっしゃあ〜!これはテレビで天気予報をチェックせねば!
 僕は少しばかり胸をときめかせて、テレビのスイッチをONにする。ちょうどタイミング良く、どこかのチャンネルで“九州・沖縄地方の天気予報”をオンエアしていた。
 え〜っと、天気図は…なんだよ、台風の渦巻きは相変わらず与那国の下〜のほうにしっかり陣取っていやがるじゃねぇか!おまけに、宮古島地方&石垣島地方には、台風警報が出されている。“台風警報”…もはや、“強風・波浪警報”とかいう次元じゃない警報、ということなのか?しかし、この天気図を見れば見るほど、とても今日明日に台風が消えてくれるとは思えない。
 僕は、目覚めて5分もしないうちに、早くも絶望の淵に立たされたような気持ちでいっぱいになった。
 ……………あ、そうだ。落っこちたシャツを拾いに行かなくちゃな……
 と、僕が部屋を出ようとしたそのとき、突然外のほうが賑やかになった。ザザ〜ッ!という激しい音が聴こえてくる。って、雨じゃん!!
 スコールのような横殴りの雨が、開けっ放しの窓からバチバチと音をたてて、部屋の畳の上に降り注いだ。僕は慌てて窓を閉めた。あ〜あ、これじゃあ今頃、僕のシャツは雨水でウォッシングされちゃってるよ。なんだよ〜!朝から踏んだり蹴ったりじゃんか!
 拾ってきたシャツを、宿の中にあるコインランドリー(乾燥機はナシ)で洗っていると、宿のおばちゃんが「朝ご飯ですよ」と報せに来てくれた。
 
 さて、朝食を摂ろうと1階に下りる。
 ここで、僕ははじめて『ちとせ旅館』に宿泊しているお客さん全員を見た。その面々は…
 ◆ 例の警察官3人
 ◆ 例の取材で来ているらしい小柄な女性
 ◆ 僕よりも少し年上に見える夫婦
 ◆ 一目でウチナンチュだと分かる青年2人組
 ◆ これまたウチナンチュと分かるおじさん2人組
 ◆ 恐らく観光で来ているのだろうウチナンチュじゃない青年2人組
 ◆ 爽やかな感じの青年
 ◆ 朝から缶ビール(持ち込み?)を飲むおじさん
 …というラインナップ。僕を含めて15人の宿泊客が居たわけだ。
 朝食は、「えぇ〜、朝からこんなに食い切れんぞ」と音(ね)を上げたくなるぐらいにボリューム満点だった。「朝からモリモリ食べたい!」という人ならば、きっと大喜びなんだろうが。
 …ところで、これだけの人数がひとつの部屋で雁首そろえて食事しているというのに、食卓は水を打ったようにシ〜ンと静まり返っている。小心者の僕などは、茶碗をテーブルに置くのでさえ気を遣ってしまうほどの静けさだ。テレビの音だけが空々しく流れている。
 …気まずいなぁ、この雰囲気。僕は思い切って隣りの人に声を…って、僕の右隣りに居るおじさんは、ひどくつまんなそうな顔をして、ビールを飲んでいる。左側に居るのは警察官。…話し掛けづらいよなぁ、このふたりには…
 と、テレビで天気予報がはじまると、全員の視線がテレビにサッと集中する。やはり、みんな気になって仕方が無いのだ、台風4号の動向が。
 台風は、とくに大きな変化も見せず、確実に八重山の南をゆっくりとした速度で中国大陸方面に進んでいた。“超大型で勢力の強い台風”というアナウンサーの言葉が、食卓をさらに重苦しい雰囲気にさせた。中には大きくため息をつく人まで居る有り様だ。
 僕は、身も細るような空気の中で、さっさと朝食を片付けて(食べ切れなくて少し残しちゃったよ)、宿の玄関の脇にある公衆電話に向かった。航空会社と、僕の勤めている会社に、それぞれ連絡しておかないとね…気が重いけど…
 

昨日も載せましたけど、この廃墟。
僕が毎日見続けた建物ですね。
だって、窓のすぐ下にあるんだもん。

  

急に振り出した激しい雨。
一瞬で路面が濡れそぼる。
雷まで鳴っておりますが…

  

 まずは、JTAに電話。
 「今日の多良間発の飛行機って、欠航になったんですよね」
 「はい、本日の便はすべて欠航でございます…」
 「じゃあ、明日の飛行機って飛ぶんでしょうか?」
 「え〜っとぉ…今のところ、運航する予定になっておりますけれども」
 …ホントかなぁ…“予定は未定”とか言う次元の話じゃないの?僕はとりあえず、明日(5日)の最終便に空席があると言うので、その便に予約を入れ直してもらった。
 …これで飛行機のほうは一段落ついた。さて、次が問題だ。
 会社にどんな言い訳をするか。結局昨日は激しく落ち込むばかりで、何ひとつ建設的なアイディアは出ないままだった。…仕方ない、僕は今自分が置かれている状況を、そのまま偽りなく上司に報告することにした。ただし、比較的物分りの良い上司を指名したほうがいいな。僕は何人かの上司の顔を思い浮かべ、最も条件に沿った上司を電話口に呼び出してもらった。
 「お〜、ささきぃ。どうした?」
 「あ、おはようございます。…あのぉ、そのぉ、…すごく言い難いことなんですけど…」 そのときの僕の声は、自分でも驚くぐらい弱々しい調子だった。
 「…なんだ?えらく元気ないな、オマエ…」 受話器の向こうで、比較的物分りの良い上司も少々不審がっている。
 「ホントに申し訳ないんですけど…明日もう一日、休ませてほしいんです。ちょっと会社に行けなくなっちゃって…」
 僕がそう言うと、上司はしばらく黙り込んでしまった。僕は固唾を呑んで、上司の次の言葉を待つ。
 「…そうか。仕方ないな。じゃあ、明日は休んでも大丈夫なように、こっちで上手く調整しとくから」
 …へっ?僕は一瞬己の耳を疑った。確かに、さっきから言ってるけど、この上司は他の人に比べるとかなり物分りの良い人だ。だけど、理由も訊かないで「休んでいい」なんて、それはあまりにも妙な話じゃないか?
 「あ、でも…」
 「いいからいいから。こういうときは仕方ない。お互い様だからな。こっちのほうは心配しなくても大丈夫なようにしとくから。ささきは安心して休んでいいから」
 …やっぱりヘンだ。何かがおかしい。“狐につままれたような”とは、まさにこのことだ。
 「…大丈夫なんですか?理由も…」といい掛けた僕の言葉を遮って、
 「大丈夫だから!また何かあったら連絡しろよ。とりあえず、明日は確実に休みにしとくから。じゃあ、課長が呼んでるから切るぞ。お父さん、お大事にな」ガチャン。
 ………何だ?最後の「お父さん、お大事にな」ってのは?…何がどうなっちゃってるの?…ひょっとして、俺が多良間に来てる間に、父親の身に何かが起こったのか?
 僕は、慌てて実家に電話してみた。すると、いつもと変わらぬ調子で父親が電話に出た。
 「お、ひろかず。何?珍しく電話なんかしてきて」
 「あのさ、お父さん、どこか具合が悪かったりするの?」
 「はぁ?…いや、べつに今は普通だけど…何だ?いきなり」
 と、こんな遣り取りをしているうちに、何となく読めてきた。実は、このときから遡ること約1ヶ月前、会社に提出した身上書のような書類に「父親が体調不良の為、現在休職中です」と書いたのだった。その際に、父親を僕の扶養家族にするかしないかで迷っている、というようなことを先程の上司に話した。きっと、そのときのことを上司が思い出し、早とちりしたんだろう。そう言えば、この上司って、いつも人の話を早合点しては失敗してるような気がする。…間違いない。あの人、絶対勘違いしてるよ。
 「あのさ、実はね…」と、僕は今自分の置かれている状況と、さっきの上司との電話の遣り取りの話を父親に聞かせた。
 「…というわけなんだよねぇ。でさ、俺、どうしたらいいと思う?」
 「ん?どうしたら、って…?」
 「いや、だからさ、会社に電話して、勘違いを訂正したほうがいいと思う?」
 「う〜ん、…しなくてもいいんじゃないか?その上司の人には悪いけど、それで波風立たずに済むんだったら、そのままにしておいたほうがひろかずも困らないし、会社だってかえって都合がいいんじゃないか?」
 …でも、気が引けるよ。話の分かるいい上司だからなぁ。結果的に“騙してる”ことになるわけだし…
 「もしも会社からウチに電話が来たら、上手く話を合わせておいてやるから」
 そういう父の言葉に、僕は今回ばかりは甘えさせてもらうことにした。…しかし、ちょっと前までの父だったら、こんな対応をしてくれたかどうか…「年を取るに連れて、だんだん丸くなってきてるのかもなぁ」などと、少ししみじみした気分になったりして。

 というような冗談のような経緯(いきさつ)で、僕は何とか穏便に休暇延長問題をクリアしてしまったわけだ。若干の罪悪感は伴ったけどね。
 それにしても、今振り返ってもまったく信じられないような展開だ。これぞまさしく“事実は小説より奇なり”ってやつだ。上司の勘違いと父親の機転に、僕は感謝した。

 …さぁ〜てと、これで今日は何も悩まずに多良間島巡りが出来そうだぞ♪
 昨日、あれほど猛烈な絶望感に苛まれていたことなどすっかり忘れ去り、僕は鼻歌交じりで宿の中に戻り、部屋に向かった。
 と、部屋や廊下などの掃除をしていた宿のおばちゃんが、僕を見て小走りで近寄ってきた。
 「ささきさん!昨夜、掛け布団が無かったの?!もぉ〜、だったらそう言ってくれなくちゃ〜。掛け布団を掛けないままで寝てたの?」
 「(あ、そんなこと忘れてたよ)アハハ、そう。でも、暑いから掛け布団なんかいらないかな、と思って…」
 「でも、クーラー掛けたら冷えるでしょ〜?」 
 「ええ、だからクーラーは点けないで寝ましたから〜」
 おばちゃんは「もう、いやだよぉ」という感じで僕の片口を軽く叩いた。
 「ごめんなさいねぇ。今晩はちゃんと用意しておくから〜」
 「べつにそんなの気にしなくてもいいですから。…あ、そうだ。あのぉ、この辺りにレンタカー屋さんか貸し自転車屋さんって、ありますかねぇ?」
 僕はあまり期待しないで訊いてみた。
 「ええ、車だったらここからすぐのところに『豊見城商店』っていうお店があるでしょ?あそこで借りれますよ。それからね、自転車は…ちょっと説明が難しいけど」
 「あ、じゃあ、レンタカーを借りるからいいです。どうもありがとうございます」
 「まだお店、開いてないと思うけどねぇ。たぶん10時か11時頃にならないと…」
 「そうですか…じゃあ、その時間までちょっと待ってみます」
 僕は部屋に入り、テレビを点ける。…でも、よくよく考えてみれば、「10時か11時」って、すいぶんといい加減な開店時間じゃないか?う〜む、なんだか“島”って感じがするねぇ。
 僕は無事会社の休みを確保できた安堵感と、ぜんぜん関心の無いテレビの芸能ニュースのせいで、いつのまにか眠ってしまっていた。

 ふと目が覚めると、11時をとっくに過ぎてしまっていて、僕は慌てて飛び起き『豊見城商店』へ急いだ。
 この『豊見城商店』は、宿のすぐ近くにある雑貨店だ。生活用品やちょっとした食料品などはすべて揃っている。文房具や学校の体操服までも扱っている。
 僕が店に入ると、奥からおばちゃんが出て来た。
 「車を借りたいんですけど…」と僕が言うと、おばちゃんは「ああ、車ねぇ」と言って入り口のガラスドア越しに、向かい側にある駐車場を指差して、
 「あの左から2番目にある白い車になりますけど、いいですか?」と訊いてきた。…見ればずいぶんとクタビレた車だなぁ。
 「ええ、どれでも構わないです」と僕が答えると、
 「昨日のお客さんが乗った後、まだ車の中の掃除とかぜんぜんやってないんですけど…」とおばちゃんは申し訳無さそうに言う。
 「べつに大丈夫ですから、そんなの」
 「すみませんねぇ。じゃあ、どうぞ乗ってください」
 「…え?あの、免許書の提示とか、契約書類とか、そういうの無くてもいいんですか?」
 「は?免許書、ですか?ええ、そんなことしませんから、ウチの場合」
 …絶句。あまりにもアバウト過ぎだろう。まぁ、店主がそれでいいと言うのなら、僕は一向に構わないけどさ。
 とにかく、これで昨日のように漫然と似たような場所を彷徨わなくてもOK、ってわけだ。おばちゃんが言う通り、車の中には昨日の客の残していったゴミが散乱しては居たが、僕はそれを簡単に片付けて、さっそく車を発進!
 ちなみに、この『豊見城商店』は、某大手レンタカー会社の代行、という形で車のレンタルをしているようだ。そのせいか、僕の借りた車は“わナンバー”じゃなかった。ほどよく(?)ボコボコな感じの車体と相まって、とてもレンタカーに乗っているようには見えない。
 

集落を離れると、そこは畑。
多良間が“農業の島”だということが良く分かる。
目に沁みる緑と青。

  

…でもね、天気がコロコロと変わるんだよ…
台風のせいでとても不安定な空模様。
束の間の晴天がとても貴重に感じられる。

  

“普天間港”
宮古〜多良間のフェリーはここに発着。
多良間海運。僕はこの後この会社に…

  


“製糖工場”は、港の近くにあります。
沖縄の離島にはほとんどあるよね。
さすがはサトウキビが基幹産業だけのことはある。

  

『ミツジ公園』の中にある浜辺。
砂が白い!
雲が出て来てるので、海の色は今ひとつですけど。

  

…でもさ、水平線に白い物体が…
サンゴ礁に当たって弾ける波濤。
外海は大荒れでございます(-_-;)

    

“トゥブリ”は全部でいくつあるんだろう?
僕が見た限り、10や20じゃ利かないと思うけど…
全部のトゥブリを把握するのは無理っぽい。

  

…これ、どこの写真だろう?
たぶん、外周道路から集落方面に戻る辺りかと。
右の木、倒れかかってるんじゃないの…?

  

 集落から一旦、南側にある“普天間港”まで出て、そのまま島の外周道路を東周りで巡ってみる。
 昨日、あんなにツライ思いをしながらトボトボと歩いた外周道路を、ほんの数分で走り過ぎてしまう。…俺のあの時間は、一体何だったんだ…?すごく虚しい気分。
 この外周道路(島では“一周道路”と呼ばれているらしい)に沿って、あちこちに海岸が点在している。昨日見た“トゥブリ”というヤツね。ただ、そういった“トゥブリ”が果たして海水浴に適した砂浜なのかどうかは、よく分からない。
 『ミツジ(三ツ瀬)公園』という海浜公園に立ち寄ってみる。公園には人っ子ひとり居なくて、かなり寂しい。海を見ると…スゴイよ、これ。沖のほうで白い波頭がやたらと高く上がっている。昨日に増して、台風の影響が強くなっているのが一目瞭然だ。
 …こりゃあ、明日の飛行機も飛ぶかどうか、ムチャクチャ怪しいぞ…
 
 そのまま外周道路を北に向かって行くと、道路沿いに石碑や史跡がひとかたまりになって現れる。『イビの拝所』、『仕上世屋跡』、『多良間ションカニ歌碑』などなど。
 とくに『多良間ションカニ歌碑』は、いきなり白い母子像が登場するのでかなり目を引かれる。
 その昔、島の外から役人が3年任期で派遣されたそうなのだが、島の若い女性がその役人の世話をするうちに恋仲になり、子供を身篭ったりすることもあったんだとか。いわゆる“現地妻”ってヤツなのか?で、その別離の悲しみと苦しみを歌ったのが、この“多良間ションカニ”、というわけ。…しかし、こういう場合、どうしても女性側にリスクが多くなっちゃうのは、いつの世も変わらないのかねぇ。女の人が子供産みっ放しで知らん顔してるので、仕方なく男のほうが子供を連れて島を離れる…なんて展開があってもいいような気もするけどねぇ。
  ♪子供を連れて船に乗ると言うのに、あの女は見送りにも来やしない。
        なんて情け知らずな女なんだ。不憫な俺と子供。悲しいなぁ、ションカニ〜
♪ みたいな唄。
 …絵にならないか、こんな唄じゃ。何か、ちょっとマヌケな感じだもんねぇ。

 外周道路の途中で、少し集落のほうに入ってみる。
 そこはあたり一面の畑。サトウキビはもちろん、タバコや葉野菜なども見られる。オジィやオバァが、畑の中で野良仕事をしている姿に、何とも言えない感慨を受ける。どこかから、ラジオの音なのか島唄が聴こえてくる。僕はしばらくその場で、じっとその音と眺めに身を任せてみる。やさしくてせつない気持ちになる。と同時に、脈々と繋がっている“島の時間”の豊かさと静けさと重さの欠片を見るような気がして、自分の根っこの無ささ加減が恥ずかしくもなる。
 “土着”とか“因習”とか、そういう重苦しさとはちょっと違う、もう少し軽やかな、そっと島を包むような生活のサイクルと帰属。離島ゆえの辛さや苦しみ(島ちゃび)の中で、みんながさりげなくそっと支え合う。それが“当たり前のこと”として在る、ということ。
 ―― こりゃあ逆立ちしたって敵(かな)わない。僕はだたただ圧倒されるばかりだ。やっぱり、沖縄は大きい。そしてやさしいのだ。
 
 はぁ〜、何か気持ちよ〜くまったりとしてきちゃったなぁ…やっぱり、島はイイなぁ…って、昨日「何で多良間なんかに来ちゃったんだ〜!」と激しく後悔してたのは誰だったっけなぁ…俺だよ、俺。
 さて、いつまでもまったりしていたいところだけど、僕は再び外周道路に戻ることにした。
 


『多良間ションカニ歌碑』
母子像が哀感をそそります。
島を去る男を見送る現地妻とその子供…

   

悲しみを歌うばかりじゃない。
男の船旅の安全も祈願している。
…何とも壮絶な愛情と悲哀。

  

『歌碑』と隣接する『イビの拝所』。
船の安全を祈願した拝所です。
この向かい側には“前泊港”。

   

ここにもあった、ペインティング堤防。
地元の小学生が描いたものらしい。
ピカチュウとかもしっかり居ますし。

  

…これ、なんだろう?
“南無”とか書いてあるから、一瞬お墓かと…
でも、違うよね。

  


壁(?)に等間隔でいくつもあるんだけど。
拝所でもなさそうだし、石敢当でもないし…
さっぱり分かりませ〜ん!

  

一列に並ぶ木立は“抱護林”。
2km近くに渡って伸びています。
県指定の天然記念物なんだそうな。

  

後部の荷台に収穫物を積んで走るオジィ。
それはそれはゆっくりと自転車を漕いでいる。
時間の流れが見える瞬間。

  

“抱護林”と畑。
静けさと長閑さに包まれた心地良い空間。
…ちょっと寂しかったりもするけどね。

  
表紙へ          前のページへ          次のページへ