“東京キッド”と“月光仮面”が聴こえてきて…
   
 東京に来ていた友人を神奈川・厚木まで送る途中、新横浜を通りかかった。
 「そうだ、“ラーメン博物館”って行ったことある?」とその友人が訊くので、「いや、行ったことないけど…」と答えた。
 「じゃあさ、寄ってみようよ、ラーメン博物館に」 「うん、そうしようか」
 
 というわけで、僕らは『新横浜ラーメン博物館』に立ち寄ることにした。
 ちょうど昼時だったので、昼食を兼ねて見物しようというわけね。
 さて、そのラーメン博物館、入館料がたったの300円!安い!…たぶん、入館者は当然館内にある“ラーメン屋”で食事をする人が大半だろうから、まぁ、それで元が取れてるんだろうけど。
 平日にもかかわらず、お客もかなり来ている。確かにそこら辺のヘタな観光スポットでお茶を濁すようなことになるくらいなら、ここに来ればとりあえずそれなりにウマいラーメン(希望的観測)にありつけるだろうから、それは賢明かつ合理的な選択だと言えよう。

 館内は、ラーメン博物館というより、“昭和30年代を設定した巨大なセット”といった感じ。
 実際、ラーメンのウンチクなんて、入り口付近にちょっとだけそんなような展示物があるだけで、飽くまでメインは「昭和33年の下町の夕焼け」を再現した地下1階・2階に及ぶ凝りに凝った街並み。
 確かにものすごく細かいところにまでこだわった、よく出来た“街”だ。
 木造の民家、怪しいバーやスナック、銭湯、街医者、映画のポスター…電柱までしっかり30年代!
 家の中や店の中から、当時の流行歌やテレビ番組の主題歌が流れてくる。
 まったく「ようやるわ〜」と感心してしまった。
 …しかし、駅員に扮した従業員が、しきりに女の子に声を掛けまくっているのは如何なものか?職権乱用?

 で、肝心のラーメンだけど、僕と友人はいやしい根性剥き出しで3軒のラーメン屋を食べ歩き、はっきり言って気持ち悪くなってしまい、最後の店など美味いんだか何だかよく分からない状態。ホントにバカ。
 でも、どこもなかなかイケると思う。食べて損はしないはず。
 特に札幌ラーメンの『純連(すみれ)』は長蛇の列が出来るのもうなづける。うまかったですよ。
 
 “立ち飲み屋”なんてのまであって、生ビールのお品書きにクラッときたりしたが、腹いっぱいだし車で来てるしであきらめて、駄菓子屋のラムネなんて飲んじゃったりして。
 駄菓子屋、雰囲気たっぷりなんだけど…店番のおばあちゃんが、“老けメイクをした若いお姉さん”なのにはかなりショック!
 おまけにレジなんて“ピ、ピ、ピ、チ〜ン”なんて電子音バリバリの最新型。…ちょっと減点対象。
 
 帰り際、近くのコンビニに寄ったら、ラーメン博物館の職員の人たちがカップラーメン買っていた。
 …複雑な思い。


なぜ昭和三十三年なのかな?
…きっと館長がそういう世代なんだと思う。

   


地下1階。駅の改札風の入り口をくぐると…
突然そこは三十三年。しかも夕方。占い師もいる。

    


映画の看板があちこちに。
ちらっと見えるのは『喜びも悲しみも幾年月』。松竹〜!

    


ね?なかなかよく出来てるでしょ?
子供連れで歩くのに抵抗感を感じるくらい。

    


パチンコ。当然指ではねる方式のやつ。
僕はパチンコってやりません。才能ないみたい。

     


写真館もいいんだけど、
軒下の照明にも細かいコダワリが…

     


駄菓子屋。その名も“夕焼け商店”。
電柱&電線もノスタルジック〜!

      


駄菓子屋の中。
こういうの、ワケもなくワクワクするのだ。

    


駄菓子屋の前で売られている。
水槽にギッシリ詰まってる。冷えがちょっと甘い。

    


電話ボックス。
消火栓もわざと錆びついた感じに。よっ!ニクイね!

   


これは街医者・“中村医院”。
夜中に急患が出てドアをドンドン叩かれそうな…

    


地下2階は、広場になっている。
ラーメン屋や屋台が出店。

   


空を見上げる。(もちろん偽物の空)
何気に干された洗濯物。

     


交番。お巡りさんは巡回してる。
ソフトクリーム、こういうの懐かしいねぇ

    


一転して、ここは1階の展示コーナー。
今は売ってない物もあって、諸行無常の響きあり。

    


屋台のラーメンって、結構不衛生なんだよなぁ。
でも、食べちゃうんだよね。飲んだ帰りとか。