little Edo & potato world(←ウソ英語っぽい)
 

 「埼玉県の川越市に“蔵造りの町並”と呼ばれる場所がある」ということは、西武線沿線に住んでいる僕は、もうだいぶ前から知っていた。が、正直な話、今までどうもあまり良い噂を耳にしたことが無かった。「蔵なんか5分も見れば飽きる」とか「お土産物は“芋(いも)製品”ばっかり」とか「大したこと無くて拍子抜けした」とか…そんな噂ばかり聞かされりゃ、行く気も失せるよねぇ。というわけで、なかなか足が向かなかったのだった。
 休日、僕は沖縄関連グッズを入手しに銀座の『わしたショップ』にでも出かけようかと思ったのだが、不意に「川越にも沖縄物産を扱うお店がある」という情報を思い出し、どうせなら銀座じゃなくて川越に行こうか、と予定を変更することにした。実際、車で行くんだったら銀座よりも川越のほうが早いし。…って僕が住んでるのは一応、東京都なんですけどね(^_^;)
 まぁ、人の噂なんてのは、とかくあまり宛てにならないものだ。やっぱり自分の目で見てみないことには。
 
 川越の中心部に入り少し北に上がって行くと、程なく街道の両側に蔵造りの建物が立ち並んでいる一帯に差し掛かった。お〜!これが“蔵造りの町並”ってヤツか〜!と思いながら車を走らせると、その町並は約2〜300m程度で途切れてしまった。…あれ?もう終わっちゃったの?僕は慌てて道を引き返し、手近にあったコインパーキングに駐車する。あ〜、ビックリした。危うくそのまま通過してしまうところだったよ。
 さて、さっそく蔵造りの町並を散策してみよう。僕はしばらく沿道に並ぶどっしりとした佇まいの蔵造りの建築物を鑑賞していたのだが、どうも雰囲気というか、風情が足りない気がしてしっくり来ない。…その原因は分かっていた。交通量だ。この町並を貫く幹線道路は、かなり車の量が多い。なので「のんびり江戸風情を堪能しながら町歩きをする」という情緒に今ひとつ欠けるのだ。建物ひとつひとつはとても趣きがあるし、歴史の感じられる素晴らしい物ばかりなんだけど…殊更“風情”とか“情緒”といったジジ臭いものに心を奪われる僕としては「う〜ん、もったいないなぁ〜…」という気持ちでいっぱい。もしも車がこんなに激しく通ってなかったら、きっともっと感動できる空間になっただろうに。

 この町並から横道に入ると、“菓子屋横丁”という小路が現れる。昔懐かしい駄菓子や煎餅、団子などを売るお店が数軒並んでいる短い路地。入り口付近に建っている普通の民家の玄関の前におじいさんが座っていて、「はいはい、ここが菓子屋横丁ですよ」などと声を掛けてくれるので、てっきりどこかの菓子屋のおじいさんなのかと思いきや、どうやら関係無いおじいさんみたい(^_^;)
 この横丁で一番気になったのが『田中屋』という駄菓子屋さん。どうやら『駄菓子資料館』なるものを店の中で併設させているらしいのだが、残念ながらこの日は休業していた。さほど広いとは思えない駄菓子屋の中に、資料館を作ってしまう…一体どんな資料館なんだろう?かなり気になる!ひょっとして、店の商品を展示してるだけ、だったりしない?それはそれで面白いかもね、違う意味で…
 
 …と、落ち着かないだの風情に欠けるだのとつべこべ言いながらも、まだ残暑の厳しい川越の町をひと通り散策した。千鳥格子、鬼瓦、風になびく暖簾、板張りの壁、それらのひとつひとつは確かに江戸の名残を感じさせるように思う。
 あ、それからね、やっぱりこういう場所で元気なのは女性陣。沖縄に行っても鎌倉に行っても函館に行っても、楽しげに闊歩しているのは圧倒的に女性が多い。…男は旅行しないのか?
 
 そうだ、沖縄グッズを買わなくちゃ!というわけで、僕は“蔵造りの町並”からほんの少し離れたところにある“大正浪漫夢通り”という商店街にある『真南風(まはえ)』というお店で、登川誠仁のDVD(NHK-BSで放送されたヤツ)と亀の甲せんべいを購入。で、今そのDVDを観ながら、せんべいをむさぼりながら、これを書いております。なのでこのページはBGMに『とぅばらーま』あたりを流しながら読んでいただくと最適です。(どこがだよ!)
 

“蔵造りの町並”。
江戸、もしくは古式ゆかしい宿場町のような趣き。
…この写真を見る限りでは、ね。

  

実際には車がバンバン走ってます。
何だか落ち着かないよなぁ。
団体ツアーで来てる人も結構多い。

  

純粋な“土蔵造り”の建物だけじゃないんだけど。
これはこれでイイ感じです。
この通りには電柱と電線が無いんですよね。

  

これ、コンビニ“サンクス”です。
景観に合わせて瓦屋根&暖簾です。
看板も木製。サンクス偉い!

  

“時の鐘”。1日4回鐘が鳴ります。
“残したい日本の音風景百選”に選ばれたんだって。
僕は残念ながら聞けませんでした。

  


“時の鐘”の櫓の下にはお堂がありました。
…あ、そうか、これって寺の鐘なんだ。
時報のための鐘じゃないんだね(^^ゞ

  


『深善美術表具店』。
江戸というよりは昭和っぽい佇まい。
“掛軸と額縁”というのも含めて。

  

これが“蔵造り(土蔵造り)”の建物。
どっしりとした重厚感がありますよね。
辺りの空気までどっしりと来るような。

  

これも蔵造りの店舗。陶器屋さんかな。
屋根瓦もご覧のとおり。重量級な感じ。
様々な災害を乗り越えてきたツワモノ。

  


『大沢家住宅』。国の重要文化財。
300年以上昔の建物なんだって。
今は民芸品屋さんです。

  

手前の『きんかめ』も趣きたっぷり。
奥に見える洋風建築は『あさひ銀行川越支店』。
銀行だけど国の重要文化財です。

   

格子戸と丸い照明がイイねぇ。
無くならないで欲しい日本の姿。
…俺は一体何歳なんだ?(^_^;)

  

ずらりと並んだ包丁。
店内では店主(?)が刃を研いでました。
僕も子供の頃やりましたねぇ、包丁研ぎ。

  


金物屋さんの店先に風鈴。
いつまでも暑い今年の夏に涼風をくれます。
…これだけ一斉に鳴るとちょっと騒がしい?

  

…そりゃ、漬物屋さんだからねぇ。
今さら宣言してもらっても…
漬けてください、どんどん。

  

   これ、元はデパートだったらしい。
今はすっかり廃墟と化しております。
…廃墟って無性に興味を惹かれる。

  

路地裏にあった看板建築の建物。
この書き割り風な感じ、たまりませんねぇ。
日本独特の文化でございます。

  

蔵造りのスポーツ用品店。
とてつもないミスマッチ感覚。
イチローだって猛ダッシュしちゃう勢い。

   

川越名物・芋菓子。
どこもかしこも芋!イモ!いも!
『さつまいも資料館』なんてものもあるらしい。

  

元祖のすぐそばで営業するいも菓子屋さん。
もはや元祖も何も無い、という気がする。
芋ようかんだったらまだしも…

  


や、焼いもコーヒー?!
コーヒー豆の存在は何処へ?!
それはすでにコーヒーでは無いのでは…?

  

…ビールまで…
しかも、石焼いもをビールにしたんだって!
恐るべし、川越。恐るべし、芋。

  

「うなぎといもの調和」…って…
“いも重”って何?芋の蒲焼が乗ってるの?
…いや、これが「うなぎといもの調和」の結晶か?

 

六文銭ですね。『出発の歌』ですね。
最近では『屋根の上のバイオリン弾き』ですね。
このごま當り器、確かに便利そうでした。

  

“歌姫”の像です。
川越出身の方が造られたんだそうです。
…変わったドレスですけども。

   

路地裏、イイなぁ。
べつにどうってことない光景なんだけど。
妙に琴線に触れるんだよね、こういうの。

  


犬と猫。
どちらも静かに日蔭でまったり。
のんびりいきたいもんですねぇ。

  

“菓子屋横丁”。
それほど距離は無い、短い小路です。
ノスタルジックなイメージを守ってます。

  

横丁の角にある“三坪広場”。
赤いポストも効果的。
駄菓子食べ食べ休憩しましょ。

  

ここにもやっぱり芋を使った食品がたくさん。
いもそば、いもうどん、いもアイス…
川越って芋が特産品なんだよね、きっと。

   

“川越商工会議所”。これも国の文化財。
で、このすぐ脇に“大正浪漫夢通り”が。
さぞかし素敵な商店街なんだろうなぁ…

  


…って、どこが大正浪漫なんだ?
至って普通の商店街じゃん。
これは一体どうしたことだ…?

  

そんな通りにありました。『真南風』。
店はこじんまりとしてるけど、沖縄グッズがいろいろと。
あ〜、行きたいねぇ、沖縄。

   
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