歴史への招待〜江戸ゾーン

 国技館でお馴染みの両国に在ります『都立江戸東京博物館』。これがなかなか面白い博物館なので御座います。たったの六百円で充実した時間がたっぷり過ごせること請け合いです。修学旅行生や社会見学で来館しているお子様たちも、若いカップルもそうでないカップルも、おじいさんおばあさんも、まさに老若男女是嬉々として、展示物に見て触れて居ります。
 …って、なんだかここの広報みたいなこと言ってますけど、でもホントにこの博物館はかなりポイント高いと思います。
 建物の6階にあるエントランスをくぐると、いきなり目の前に現れるのが復元された木造の“日本橋”。この橋を渡ると、そこは“江戸ゾーン”。江戸時代の東京=八百八町を模型やジオラマなどで再現してあったり、興味深い資料も豊富に展示されていて、これが実に見応えあり!
 幾ら言葉で説明しても上手く伝えられないので、後は拙い写真で館内の様子をご覧下さい。…フラッシュを焚かないで撮ったので、何だかどれもこれも微妙にブレちゃってますけども。まぁ、雰囲気だけでもどうぞ。
 

常設展示は5階、6階にあります。
といってもメインは5階。6階は吹き抜け状になってる。
ちなみに入り口は6階です。

 

復元(?)された“日本橋”。
北斎の絵や唱歌『お江戸日本橋』で有名。
今も日本橋は銀座に架かってます。木造じゃないけど。

   

その“日本橋”を渡って展示コーナーへ。
展示は江戸時代と明治以降に区分されてます。
まずは“江戸ゾーン”から行ってみよう!

  

江戸時代の“日本橋”の模型。
良く出来てる!『東武ワールドスクエア』を思い出す。
昔は経済の中心は水路にあったんですねぇ。

    

模型などの大型展示に目が奪われがちですけど、
資料展示もとても充実してます。
分かり易く解説してあって歴史音痴の僕も安心さ。

  

江戸の様子を描いた屏風。
屏風って今やブルジョア風味のアイテムですよね。
掛軸とか。刀とか。鹿の剥製とか。

  

“越前福井藩主の屋敷”の模型。
スゴク立派!が、明暦の大火で焼失…
形ある物はいつか消えるものなんだねぇ。

  

“江戸城本丸”の模型。
忠臣蔵で有名な“松の廊下”ももちろん在ります。
…実は嫌いなんです、『忠臣蔵』って(^_^;)

  

“江戸指物(さしもの)”仕事場の実物大模型。
指物ってのは釘などを使わない木工品。
今も指物職人さんは居るようです。数は少ないけどね。

   

“棟割長屋”の一部分。出産の光景。
お産婆さんが赤ちゃんを産湯に浸けてます。
自宅分娩って大変そうだよなぁ。

    

“絵草紙屋”。錦絵などを販売してたらしい。
言ってみれば本屋の前身(?)。
錦絵ってのは簡単に言っちゃえば“カラー版画”。

   


江戸時代の滑稽画。
これがポンチ絵→漫画へと繋がっていくわけです。
…今観ると大して面白くないですけどね。

  

「千両箱を持ち上げてみよう」というコーナー。
持ってみると案外軽いものだったりして。
かと言って小脇に抱えるのはちょっと無理っぽい。

  

見学児童、千両箱持ち上げに挑戦。
子供でも簡単に持ち上げられる重量です。
でもギックリ腰にはご注意を!

  


展示レイアウトはちょっと複雑な構成です。
順路もあって無いようなもの、って感じ。
好き勝手に観て歩くのが正しい見学法なのかもね。

  

“菱垣廻船”。
大阪から江戸に荷物を運んでいたそうです。
実物の1/10スケールの模型。結構デカい船だったんだね。

     

“三井越後屋 江戸本店”。今の『日本橋三越本店』。
元々は松坂(三重県)で酒屋として始まったらしい。
あのライオン像は江戸時代には無いみたい。

  

“三井越後屋”模型内部。
人形がどっさり!しかもどれも細かく作られてる。
人形をよく観るための双眼鏡も置いてある!

  

それにしても、こういう模型ってどこで誰が作るんだろう?
並々ならぬ技術&根気が必要な作業だろうなぁ。
まさか都の職員さんが?!(んなこたぁ無い)

  

おまけに左写真の暖簾は電動式で開閉!
「果たして必要あるの?」という気がしないでも無いが…
でも、上がると「オオ〜ッ」と思っちゃうけどね。

  

“紙鯉”は鯉幟(こいのぼり)の原点。
独特の色合いが実に綺麗です。
端午の節句って中国が起源なんだよね、確か。

  


“両国橋西詰”の模型。
博物館内でもかなり大きな模型のひとつ。
(↑実物大模型を除けば、ですけど)

  

とにかくこれも人形がスゴイ。
一体一体にちゃんと表情があるし。
橋の上にも船の上にも…

  

そして西詰の夥しい人、人、人。
これはぜひ備え付けの双眼鏡で観て欲しい!
凄すぎて笑っちゃったよ〜。

  

と、いきなり艶やかな空間が出没。
歌舞伎の舞台が再現されたコーナー。
“仕掛け舞台”の模型も在って、これがまた面白い。

  

演目は『助六(助六由縁江戸桜)』だそうです。
吉原廓街で助六が喧嘩を吹っ掛ける話ですね。
…って、内容説明端折りすぎ?

  

助六(曽我五郎)を演ずる市川団十郎。
今は十二代目が襲名しています。
隠し子でおなじみの市川新之介のお父さんです。

  


揚巻…べつに食物じゃなくて役名ですよ、念のため。
吉原No,1の花魁の名前が“揚巻”っていうの。
啖呵(たんか)切ったりするんだよね。

  


浅草に在った“中村座”という芝居小屋。
博物館で最もデカい展示物のひとつ。
芝居小屋って、なんか楽しそうだよなぁ。

  

その脇に聳える山車(だし)。これまたデカい。
絢爛な装飾、天辺には関羽の人形。
神田祭のときの神田須田町の山車の復元。

  

当時の神田祭の様子を表した人形模型。
今のように法被(はっぴ)を着るスタイルじゃなかったみたい。
皆さん楽しそうです。

  
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